Mリーグ2019結果

 2020/10/11up

 最近SNSで見つけたのですが、なんと「主に当サイトでMリーグに関する情報を得ている」という方が何名かいらっしゃることが判明! 慌てて連休中に3時間かけて当記事を作り上げました。該当者の方、遅くなって申し訳ございません。2020年6月23日に終了した、2年目を迎えた「Mリーグ2019」の結果や「Mリーグ2020」のドラフト結果などをまとめます。

 詳細な情報は「Mリーグ公式サイト」などをご覧いただくとして、ここでは重要なポイントをかいつまんで振り返ろうと思います。

レギュラーシーズン結果

 前年より1チーム増えて8チームで争われました。「レギュラーシーズン」は各チーム90試合を戦い、上位6チームがポイントの半分を持ち越して「セミファイナルシリーズ」に進出。ここで各チーム16試合を戦い、上位4チームがポイントの半分を持ち越して「ファイナルシリーズ」に進出。12試合で優勝チームを決めるというものです。新型コロナウイルスの影響で日程に遅れが出ました。

レギュラーシーズン
順位 チーム名 Pt プロ1 Pt プロ2 Pt プロ3 Pt プロ4 Pt
1位 セガサミーフェニックス +495.5 魚谷侑未 +451.4 近藤誠一 +332.0 和久津晶 -130.0 茅森早香 -157.9
2位 渋谷ABEMAS +273.9 白鳥翔 +290.2 多井隆晴 +211.4 日向藍子 +18.6 松本吉弘 -246.3
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +195.0 高宮まり +99.5 佐々木寿人 +80.7 前原雄大 +80.2 藤崎智 -65.5
4位 KADOKAWAサクラナイツ +48.4 沢崎誠 +234.3 内川幸太郎 -33.1 岡田紗佳 -152.8

5位 TEAM RAIDEN/雷電 -80.1 黒沢咲 +150.5 瀬戸熊直樹 +20.9 萩原聖人 -251.5

6位 U-NEXT Pirates -202.3 小林剛 +211.0 瑞原明奈 -101.8 朝倉康心 -143.4 石橋伸洋 -168.1
7位 赤坂ドリブンズ -276.3 村上淳 +366.7 鈴木たろう -125.6 丸山奏子 -139.8 園田賢 -377.6
8位 EX風林火山 -474.1 勝又健志 +0.5 滝沢和典 -188.2 二階堂亜樹 -286.4

 前年優勝のドリブンズが7位、同2位の風林火山が8位で、揃って敗退という衝撃的な結果となりました。風林火山は「例の問題」を起こした張本人が2人所属するチームですが、それがこの成績を引き起こしたのかどうかは不明です。しかし勝又・二階堂両プロが極力並ばないよう、制作側が配慮しているらしきことは伝わってきましたが、「Mリーグ2020」でもメンバーの入れ替えはない模様。

 レギュラーシーズンで象徴的だったのは、上の表を見てもお分かりいただける通り、ベテランプロの元気さ。65歳(年齢はレギュラーシーズンが終了した2020年3月9日現在、以下同じ)の沢崎プロは他2人のマイナスを背負いながらチームを4位に導き、56歳の近藤プロも300ポイントオーバーを叩き出してラス回避率ではトップでした。後半少しポイントを落としましたが、63歳の前原プロも前半は快進撃を見せました。一方、前年も浮き沈みが激しかった萩原氏は、今回も気持ちよいほどマイナスを叩き出しています。

セミファイナルシリーズ結果

セミファイナルシリーズ
順位 チーム名 合計Pt 持越 プロ1 Pt プロ2 Pt プロ3 Pt プロ4 Pt
1位 KADOKAWAサクラナイツ +284.7 +24.2 沢崎誠 +157.4 内川幸太郎 +69.6 岡田紗佳 +33.5

2位 セガサミーフェニックス +172.0 +247.8 近藤誠一 +67.5 魚谷侑未 +0.5 和久津晶 -41.7 茅森早香 -102.1
3位 渋谷ABEMAS +64.0 +137.0 日向藍子 +27.6 松本吉弘 -3.6 白鳥翔 -28.3 多井隆晴 -68.7
4位 U-NEXT Pirates -3.5 -101.1 石橋伸洋 +215.5 小林剛 -17.0 瑞原明奈 -34.6 朝倉康心 -66.3
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 -65.0 +97.5 藤崎智 -16.5 高宮まり -46.1 前原雄大 -46.4 佐々木寿人 -53.5
6位 TEAM RAIDEN/雷電 -86.8 -40.0 黒沢咲 +45.7 萩原聖人 -1.2 瀬戸熊直樹 -91.3

 沢崎・近藤のベテラン両プロがまたしても勝ちまくってチームを引っ張り、それぞれ1位と2位でファイナル進出を決めました。初出場のサクラナイツが1位通過で盛り上げてくれましたね。一方前原プロが息切れした麻雀格闘倶楽部は、100ポイント近い持ち越しを生かせず5位で敗退。

 石橋プロが個人トップの成績を残したPiratesは、レギュラーシーズンの6位に続いて4位と、いずれもギリギリでの進出を決めました。もともと前評判が高く、なにやら不気味な気配を感じるチームではあります。

ファイナルシリーズ結果

ファイナルシリーズ
順位 チーム名 合計Pt 持越 プロ1 Pt プロ2 Pt プロ3 Pt プロ4 Pt
優勝 U-NEXT Pirates +244.7 -1.7 朝倉康心 +85.4 石橋伸洋 +65.0 瑞原明奈 +49.1 小林剛 +46.9
2位 セガサミーフェニックス +185.1 +86.0 魚谷侑未 +126.0 和久津晶 +54.2 茅森早香 +21.5 近藤誠一 -102.6
3位 渋谷ABEMAS +78.0 +32.0 松本吉弘 +41.5 日向藍子 +39.6 多井隆晴 -5.1 白鳥翔 -30.0
4位 KADOKAWAサクラナイツ -249.1 +142.4 岡田紗佳 -54.7 沢崎誠 -140.2 内川幸太郎 -196.6

 ファイナルではベテランプロが軒並み失速! 第1回から常に好成績を残してきた近藤プロのマイナスが響き、フェニックスは惜しくも2位。沢崎プロを含む3人全員がマイナスに沈んだサクラナイツは、持ち越しを生かせず4位に沈んでしまいました。レギュラーシーズンから存在感を見せつけてきただけに、賞金を逃したのは痛恨でしょう。

 優勝したのは昨年5位で惜しくもファイナル進出を逃していたPirates。セミファイナルまでは忍者のように気配を殺し、最も重要なファイナルの場で4人全員がプラスという完璧な結果を見せて大逆転優勝となりました。前年から高かった前評判が間違っていなかったことも証明されましたね。

 優勝賞金は5000万円、2位は2000万円、3位は1000万円、4位以下はなしです。賞金を獲得されたチームの皆様、本当におめでとうございます。また、素晴らしい対局の場を提供してくださっている関係者、クラブオーナー企業にもこの場を借りてお礼申し上げます。

Mリーグ2020 ドラフト結果

 1人が指名されたのみでしたが、一応以下のような結果となりました。3期目となる「Mリーグ2020」は、以下の陣容で行われます。

チーム名 2019順位 所属プロ1 所属プロ2 所属プロ3 所属プロ4
U-NEXT Pirates 優勝 小林剛 朝倉康心 石橋伸洋 瑞原明奈
セガサミーフェニックス 2位 魚谷侑未 近藤誠一 茅森早香 和久津晶
渋谷ABEMAS 3位 多井隆晴 白鳥翔 松本吉弘 日向藍子
KADOKAWAサクラナイツ 4位 内川幸太郎 岡田紗佳 沢崎誠 堀慎吾
KONAMI麻雀格闘倶楽部 5位 佐々木寿人 高宮まり 前原雄大 藤崎智
TEAM RAIDEN/雷電 6位 萩原聖人 瀬戸熊直樹 黒沢咲
赤坂ドリブンズ 7位 園田賢 村上淳 鈴木たろう 丸山奏子
EX風林火山 8位 二階堂亜樹 滝沢和典 勝又健志

※太字は今回ドラフト指名されたプロ。背景色は所属団体別に分けています。

 日本プロ麻雀協会の堀プロが指名され、ようやく協会から3人目のMリーガーとなりました。協会には良さそうなプロはほかに何人かいますけど、ビックリするくらい少ないという印象です。この結果、日本プロ麻雀連盟オンリーチームは1つ減って3つとなりました。

※2020年11月、鈴木たろうプロが協会から最高位戦に移籍したため、協会所属プロは再び2人のみとなりました。

 今回から2年連続で4位以内に入れなかったチーム、つまりファイナルに進めなかったチームは、最低1人の選手の入れ替えが義務化されました。ただし、3人のチームは1人追加するだけでもOKです。

 ちなみに例の風林火山ですが、今シーズン(2020)に4位以下に終わった場合は、選手を入れ替える予定とのこと。つまり4位も敗退扱いにするということで、上記のルールよりもちょっとだけ厳しくなっています。背水の陣で臨むようですね。応援する方もそうでない方も、注目して見てみましょう。

 野球でもサッカーでも相撲でも他の競技でも同じなのですが、やっぱりヒール役がいたほうが盛り上がるってことで。個人的にはそう理解しています。

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