Mリーグ2022-23結果

 2023/6/9up
2023/7/1最終更新

 2022年10月3日〜2023年5月19日に行われたMリーグ2022-23の結果です。当サイトでMリーグに関する情報を得ている方がいらっしゃることを把握しておりますので、今年も当記事を作成しました。需要がある限りは、来年以降も継続の予定です。

 詳細な情報は「Mリーグ公式サイト」などをご覧いただくとして、ここでは重要なポイントをかいつまんで振り返ろうと思います。

レギュラーシーズン結果

 「レギュラーシーズン」は、前年より4試合増えて各チーム94試合を戦い、上位6チームがポイントの半分を持ち越して「セミファイナルシリーズ」に進出。ここで各チーム20試合を戦い、上位4チームがポイントの半分を持ち越して「ファイナルシリーズ」に進出。16試合で優勝チームを決めるというものです。セミファイナル・ファイナルも各4試合増えています。

レギュラーシーズン
順位 チーム名 Pt プロ1 Pt プロ2 Pt プロ3 Pt プロ4 Pt
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +592.2 伊達朱里紗 +320.2 佐々木寿人 +213.3 高宮まり +194.1 滝沢和典 -135.4
2位 EX風林火山 +586.1 勝又健志 +241.3 松ヶ瀬隆弥 +212.2 二階堂瑠美 +105.1 二階堂亜樹 +27.5
3位 渋谷ABEMAS +55.6 日向藍子 +128.6 松本吉弘 +103.3 白鳥翔 -84.7 多井隆晴 -91.6
4位 KADOKAWAサクラナイツ -41.5 内川幸太郎 +151.1 岡田紗佳 +36.7 渋川難波 -105.1 堀慎吾 -124.2
5位 TEAM RAIDEN/雷電 -42.4 本田朋広 +306.9 黒沢咲 -9.2 瀬戸熊直樹 -34.3 萩原聖人 -305.8
6位 U-NEXT Pirates -61.3 瑞原明奈 +270.3 鈴木優 -92.8 仲林圭 -109.7 小林剛 -129.1
7位 赤坂ドリブンズ -514.3 園田賢 +262.1 丸山奏子 -141.6 村上淳 -307.5 鈴木たろう -327.3
8位 セガサミーフェニックス -574.4 東城りお +163.0 茅森早香 -186.3 近藤誠一 -195.9 魚谷侑未 -355.2

 終わってみれば麻雀格闘倶楽部と風林火山の2トップが爆走する形となりましたが、今季は例年以上に浮き沈みが激しかったです。良くも悪くも、全体を盛り上げたのはABEMASでしょう。開幕直後は破竹の快進撃を見せましたが、キーマンだった松本プロの失速とともにチームも沈没。多井・白鳥プロも不調に見舞われ、一時は海の藻屑となるピンチとも思えましたが、2月に行われた第68節で松本プロがオーラス倍満ツモでラスから一気にトップへ浮上。このあたりからチーム全体も回復して3位通過となりました。

 一方で麻雀格闘倶楽部は開幕から安定してポイントを積み重ね、堂々のトップ通過。風林火山は開幕直後こそつまずきますが、すぐに調子を取り戻して、11月以降は安定した戦いぶりを見せました。乱高下したABEMASに比べると、この2チームはとにかく安定感がありました。雷電の萩原氏は、29戦・1年2か月ぶりのトップを取り、Twitterでトレンド入りするなど相変わらずの注目度の高さを見せつけました。

 今季のレギュラーシーズンは、2強4中2弱というハッキリした結果に。ドリブンズは開幕直後から低空飛行が続き、2年連続でレギュラーシーズン敗退。昨年2位のフェニックスも序盤から大きく沈んでしまい、浮上することがないまま8位で敗退となってしまいました。

セミファイナルシリーズ結果

セミファイナルシリーズ
順位 チーム名 合計Pt 持越 プロ1 Pt プロ2 Pt プロ3 Pt プロ4 Pt
1位 EX風林火山 +290.4 +293.1 勝又健志 +143.2 松ヶ瀬隆弥 -16.1 二階堂瑠美 -21.5 二階堂亜樹 -108.3
2位 渋谷ABEMAS +266.6 +27.8 白鳥翔 +183.7 松本吉弘 +41.1 多井隆晴 +33.1 日向藍子 -19.1
3位 TEAM RAIDEN/雷電 +173.8 -21.2 黒沢咲 +94.0 瀬戸熊直樹 +77.1 萩原聖人 +41.5 本田朋広 -17.6
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +172.8 +296.1 佐々木寿人 +64.6 伊達朱里紗 -8.0 高宮まり -82.2 滝沢和典 -97.7
5位 U-NEXT Pirates +16.9 -30.6 仲林圭 +185.9 鈴木優 +60.8 小林剛 -89.4 瑞原明奈 -109.8
6位 KADOKAWAサクラナイツ -376.0 -20.7 渋川難波 +80.6 岡田紗佳 +11.0 堀慎吾 -166.7 内川幸太郎 -280.2

 レギュラーシーズンで抜け出した2チームでしたが、序盤から苦戦が続いて持ち越しのポイントが心細くなり、6チームによる大激戦が繰り広げられる面白い展開となりました。

 前年優勝のサクラナイツが中盤で脱落(最終6位)。残る5チームによる激戦がなおも続きましたが、麻雀格闘倶楽部が持ち越しポイントを生かして1位通過。セミファイナルでも大いに盛り上げたABEMASは2位通過を決めました。過去最高成績が6位だった雷電は、5シーズン目にして初のファイナル進出を決めています。

 Piratesは仲林・鈴木両プロの新戦力2人がチームをけん引しますが、小林・瑞原両プロの不振が響いて5位でファイナル進出を逃しました。持ち越しポイントがマイナスだったこともあり、最終的にはやや差が開きましたが、最後までファイナル進出の可能性が残っており大いに盛り上げてくれました。

ファイナルシリーズ結果

ファイナルシリーズ
順位 チーム名 合計Pt 持越 プロ1 Pt プロ2 Pt プロ3 Pt プロ4 Pt
優勝 渋谷ABEMAS +495.4 +133.3 松本吉弘 +160.2 多井隆晴 +153.4 白鳥翔 +119.6 日向藍子 -71.1
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +204.6 +86.4 滝沢和典 +215.1 高宮まり +54.0 伊達朱里紗 -63.1 佐々木寿人 -87.8
3位 TEAM RAIDEN/雷電 -97.8 +86.9 瀬戸熊直樹 +57.6 本田朋広 -3.6 萩原聖人 -104.6 黒沢咲 -134.1
4位 EX風林火山 -150.4 +145.2 二階堂亜樹 -4.6 二階堂瑠美 -58.2 松ヶ瀬隆弥 -70.6 勝又健志 -162.2

 5年連続ファイナル進出のABEMASがとうとう初優勝! レギュラーシーズンから印象に残る試合を多く見せてくれたABEMASでしたが、序盤から抜け出してそのままフィニッシュという素晴らしい勝ち方を見せました。4年連続でファイナルに進出しながらいずれも3位という、誇らしくもあり悔しくもある結果が続いていましたが、嬉しい初優勝となりました。

 1位通過で持ち越しポイントが最も多かった風林火山でしたが、中盤で負けが続いて脱落してしまい最終4位と悔しい結果に。最後まで優勝を争ったのは麻雀格闘倶楽部でしたが、ABEMASの勢いがものすごくて、調子の良かった麻雀格闘倶楽部としても、どうしようもなかった感じでしょうか。それでも、5シーズン目にして初の賞金獲得となる2位は素晴らしい結果でしょう。同じく雷電も初の賞金獲得となる3位フィニッシュを果たしました。

 優勝賞金は5000万円、2位は2000万円、3位は1000万円、4位以下はなしです。賞金を獲得されたチームの皆様、本当におめでとうございます。また、素晴らしい対局の場を提供してくださっている関係者、クラブオーナー企業にもこの場を借りてお礼申し上げます。

選手の入れ替えなど

 2022-23シーズンを終えての各チームの通算成績は、以下の表のようになっています。

チーム名 2022-23 2021-22 2020-21 2019-20 2018-19
渋谷ABEMAS 優勝 3位 3位 3位 3位
KONAMI麻雀格闘倶楽部 2位 4位 5位 5位 4位
TEAM RAIDEN/雷電 3位 8位 6位 6位 7位
EX風林火山 4位 5位 優勝 8位 2位
U-NEXT Pirates 5位 6位 7位 優勝 5位
KADOKAWAサクラナイツ 6位 優勝 2位 4位
赤坂ドリブンズ 7位 7位 4位 7位 優勝
セガサミーフェニックス 8位 2位 8位 2位 6位

 今のところ優勝は異なるチームで分け合っていますが、そろそろ「2度目の優勝」を成し遂げるチームが出てきそうな気もしますね。5年連続でファイナル進出&賞金獲得のABEMASはすごすぎです。麻雀格闘倶楽部・雷電が2位・3位となりましたので、賞金獲得経験のないチームはなくなりました。

 フェニックスは近藤プロがMリーガーを引退し、監督に就任します。近藤プロは体調不良による引退で、体調に支障のない範囲で監督業を務められるとのことです。なお、男女混合の4名というチーム編成がルールで、他の女性プロ3人の残留は決定しているので、ドラフトでは男性プロ1名の指名となることが決まっています。

 2年連続で7位のため、規定により選手の入れ替えが義務付けられていたドリブンズは、村上・丸山両プロの契約が満了となりました。前述の理由により、女性プロ1名以上のドラフト指名が必須となります。丸山プロは全体的に打荘数が少なく(レギュラーシーズンでは最高でも12半荘)、「育成のため」という理由での指名だったはずなのに、育成のための場を十分に与えられなかったような・・・。初代優勝チームとして、抜本的な改革をして立て直してほしいです。

 来季からは1チーム増え、9チームにて行われます。セミファイナルに進出できるチームは6チームで変わりませんので、レギュラーシーズンで敗退するチームが2チームから3チームに増えることになります。これに伴い、選手の入れ替え義務については「2年連続でセミファイナルに進めなかった場合」に変更となります。ドラフト会議は6月30日に行われる予定(配信開始予定時刻は17時)で、契約更新の情報などは当ページでも随時更新を行う予定です。

 2023年6月30日にドラフト会議が行われ、以下の表に記載の7名が指名されました。最高位獲得経験のある醍醐大プロ、天鳳の「太くないお」や雀魂の「ないおトン」のハンドルネームで知られる渡辺太プロ、将棋との「二刀流」の鈴木大介プロ、元乃木坂46の中田花奈プロなどなど、今回は非常に話題性のあるメンバーが指名されています。

チーム名 前年順位 所属プロ1 所属プロ2 所属プロ3 所属プロ4
渋谷ABEMAS 優勝 多井隆晴 白鳥翔 松本吉弘 日向藍子
KONAMI麻雀格闘倶楽部 2位 佐々木寿人 高宮まり 伊達朱里紗 滝沢和典
TEAM RAIDEN/雷電 3位 萩原聖人 瀬戸熊直樹 黒沢咲 本田朋広
EX風林火山 4位 二階堂亜樹 勝又健志 松ヶ瀬隆弥 二階堂瑠美
U-NEXT Pirates 5位 小林剛 瑞原明奈 鈴木優 仲林圭
KADOKAWAサクラナイツ 6位 内川幸太郎 岡田紗佳 堀慎吾 渋川難波
赤坂ドリブンズ 7位 園田賢 鈴木たろう 浅見真紀 渡辺太
セガサミーフェニックス 8位 魚谷侑未 茅森早香 東城りお 醍醐大
BEAST Japanext 猿川真寿 菅原千瑛 鈴木大介 中田花奈

※太字は今回ドラフト指名されたプロ。背景色は所属団体別に分けています。
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