2023年9月18日〜2024年5月17日に行われたMリーグ2023-24の結果です。当サイトでMリーグに関する情報を得ている方が現在もいらっしゃることを確認しましたので、今年も当記事を作成しました。需要がある限りは、来年以降も継続の予定です。
詳細な情報は「Mリーグ公式サイト」などをご覧いただくとして、ここでは重要なポイントをかいつまんで振り返ろうと思います。
BEAST Japanextが参入し、チームが1つ増えて9つになりました。「レギュラーシーズン」は、前年より2試合増えて各チーム96半荘を戦い、上位6チームがポイントの半分を持ち越して「セミファイナルシリーズ」に進出。ここで各チーム20半荘を戦い、上位4チームがポイントの半分を持ち越して「ファイナルシリーズ」に進出。16半荘で優勝チームを決めるというものです。
順位 | チーム名 | Pt | プロ1 | Pt | プロ2 | Pt | プロ3 | Pt | プロ4 | Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | U-NEXT Pirates | 887.6 | 鈴木優 | 437.7 | 瑞原明奈 | 378.4 | 仲林圭 | 266.5 | 小林剛 | -195.0 |
2位 | 赤坂ドリブンズ | 345.3 | 鈴木たろう | 211.2 | 園田賢 | 205.1 | 渡辺太 | 36.2 | 浅見真紀 | -107.2 |
3位 | KADOKAWAサクラナイツ | 247.2 | 岡田紗佳 | 212.0 | 渋川難波 | 147.2 | 堀慎吾 | 92.8 | 内川幸太郎 | -204.8 |
4位 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 46.9 | 伊達朱里紗 | 215.3 | 佐々木寿人 | 16.3 | 高宮まり | -64.7 | 滝沢和典 | -120.0 |
5位 | EX風林火山 | -16.6 | 勝又健志 | +404.2 | 二階堂瑠美 | -18.8 | 二階堂亜樹 | -123.6 | 松ヶ瀬隆弥 | -278.4 |
6位 | 渋谷ABEMAS | -22.1 | 松本吉弘 | +100.0 | 多井隆晴 | 30.6 | 日向藍子 | -69.1 | 白鳥翔 | -83.6 |
7位 | BEAST Japanext | -378.7 | 猿川真寿 | 28.4 | 菅原千瑛 | -48.6 | 鈴木大介 | -97.2 | 中田花奈 | -261.3 |
8位 | TEAM RAIDEN/雷電 | -484.5 | 瀬戸熊直樹 | -1.9 | 萩原聖人 | -84.1 | 本田朋広 | -183.5 | 黒沢咲 | -215.0 |
9位 | セガサミーフェニックス | -625.1 | 魚谷侑未 | -13.4 | 茅森早香 | -165.7 | 醍醐大 | -214.4 | 東城りお | -231.6 |
スタートダッシュを決めたのは麻雀格闘倶楽部でしたが、11月ごろには早くも失速。その後首位争いを演じたのはPirates・ドリブンズ・サクラナイツの3チームでした。終わってみれば大差でPiratesが首位通過を果たしますが、独走態勢に入ったのは最終盤で、最後の最後まで手に汗握る展開が繰り広げられました。Piratesの887.6ptはレギュラーシーズンの最高記録だったほか、2月26日の鈴木たろうプロの112,800点(132.8pt)も半荘におけるMリーグ最高記録でした。
チーム数が増えた影響で、レギュラーシーズン敗退チームは前年の2から3に増え、ますます厳しさを増した今シーズン。前年優勝のABEMASは首位争いにほとんど絡まないものの、下位争いともほぼ無縁で6位通過。新規参加のJapanextは開幕直後から低迷し、浮上のきっかけをつかめぬまま7位で敗退となってしまいました。
昨年初めてファイナルに勝ち残った雷電は、開幕から2か月ほどはまずまずだったものの、その後失速して8位に終わります。メンバーを入れ替えて臨んだ前年最下位のフェニックスですが、ほぼ全期間でボーダーを上回ることなく低迷し、2年連続最下位となる9位に終わりました。ファンからも批判が起きており、抜本的な改革が求められる状況です。
順位 | チーム名 | 合計Pt | 持越 | プロ1 | Pt | プロ2 | Pt | プロ3 | Pt | プロ4 | Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | U-NEXT Pirates | 549.2 | 443.8 | 仲林圭 | 103.3 | 鈴木優 | 94.6 | 小林剛 | -7.0 | 瑞原明奈 | -85.5 |
2位 | EX風林火山 | 512.2 | -8.3 | 二階堂亜樹 | 248.0 | 勝又健志 | 123.1 | 二階堂瑠美 | 81.2 | 松ヶ瀬隆弥 | 68.2 |
3位 | KADOKAWAサクラナイツ | 86.8 | 123.6 | 堀慎吾 | 108.4 | 渋川難波 | -10.6 | 内川幸太郎 | -18.5 | 岡田紗佳 | -116.1 |
4位 | 赤坂ドリブンズ | 37.8 | 172.7 | 渡辺太 | 116.1 | 園田賢 | 58.6 | 浅見真紀 | -68.3 | 鈴木たろう | -241.3 |
5位 | 渋谷ABEMAS | -162.7 | -11.0 | 日向藍子 | 27.4 | 松本吉弘 | -10.7 | 多井隆晴 | -55.9 | 白鳥翔 | -112.5 |
6位 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | -279.0 | 23.5 | 伊達朱里紗 | 49.7 | 高宮まり | -63.2 | 滝沢和典 | -131.3 | 佐々木寿人 | -157.7 |
セミファイナルで好調だったのは風林火山。順調にポイントを伸ばしますが、大量の貯金を生かして堅実な戦いぶりを見せたPiratesが1位通過となり、風林火山は2位通過となりました。この2チームが抜け出し、残る2つの椅子を4チームが争う形となります。
レギュラーシーズン2位通過のドリブンズは思うようにポイントを伸ばすことができないものの、ボーダー以下に転落することもほとんどなく、4位通過を果たします。同3位通過のサクラナイツは、数字上は最後まで敗退の可能性がありましたが、大崩れすることなく戦い抜きました。
同6位通過だったABEMASは、セミファイナル開幕直後こそ好調だったものの、徐々に失速。終盤に巻き返しますが、及ばず5位フィニッシュ。6シーズン目にして初めてファイナルへの進出を逃してしまいました。同4位通過だった麻雀格闘倶楽部も出だしから苦戦し、攻撃的に行かざるを得ない中でそれが裏目に出てしまい、6位に終わりました。
順位 | チーム名 | 合計Pt | 持越 | プロ1 | Pt | プロ2 | Pt | プロ3 | Pt | プロ4 | Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | U-NEXT Pirates | 555.1 | 274.6 | 小林剛 | 126.6 | 仲林圭 | 65.4 | 瑞原明奈 | 58.7 | 鈴木優 | 29.8 |
2位 | 赤坂ドリブンズ | 184.3 | 18.9 | 園田賢 | 214.5 | 渡辺太 | -1.3 | 鈴木たろう | -22.8 | 浅見真紀 | -25.0 |
3位 | KADOKAWAサクラナイツ | -42.1 | 43.4 | 岡田紗佳 | 100.3 | 内川幸太郎 | -12.9 | 堀慎吾 | -59.6 | 渋川難波 | -113.3 |
4位 | EX風林火山 | -104.3 | 256.1 | 二階堂亜樹 | -11.6 | 二階堂瑠美 | -67.5 | 勝又健志 | -138.7 | 松ヶ瀬隆弥 | -142.6 |
Piratesと風林火山の上位2チームと、サクラナイツ・ドリブンズの下位2チームがかなり離された状態でスタートしたファイナルシリーズ。開幕直後は好調なサクラナイツが大いに盛り上げましたが、徐々にPiratesがポイントを積み重ねて独走態勢に入り、4シーズンぶり2度目の優勝! レギュラーシーズン・セミファイナルでもトップ通過しており、Mリーグ史上初の完全優勝でもありました。
一時は首位浮上の気配もあったサクラナイツが失速すると、代わって低調なスタートだったドリブンズがグングン調子を上げていき、堂々の2位フィニッシュ。優勝した第1回シーズン以来、5年ぶりの賞金獲得となりました。最後まで熾烈だった3位争いを制したのはサクラナイツで、風林火山は2年連続の4位という結果となり賞金獲得を逃しています。
優勝賞金は5000万円、2位は2000万円、3位は1000万円、4位以下はなしです。賞金を獲得されたチームの皆様、本当におめでとうございます。また、素晴らしい対局の場を提供してくださっている関係者、クラブオーナー企業にもこの場を借りてお礼申し上げます。
2023-24シーズンを終えての各チームの通算成績は、以下の表のようになっています。
チーム名 | 2023-24 | 22-23 | 21-22 | 20-21 | 19-20 | 18-19 |
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U-NEXT Pirates | 優勝 | 5位 | 6位 | 7位 | 優勝 | 5位 |
赤坂ドリブンズ | 2位 | 7位 | 7位 | 4位 | 7位 | 優勝 |
KADOKAWAサクラナイツ | 3位 | 6位 | 優勝 | 2位 | 4位 | − |
EX風林火山 | 4位 | 4位 | 5位 | 優勝 | 8位 | 2位 |
渋谷ABEMAS | 5位 | 優勝 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 |
KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 6位 | 2位 | 4位 | 5位 | 5位 | 4位 |
BEAST Japanext | 7位 | − | − | − | − | − |
TEAM RAIDEN/雷電 | 8位 | 3位 | 8位 | 6位 | 6位 | 7位 |
セガサミーフェニックス | 9位 | 8位 | 2位 | 8位 | 2位 | 6位 |
初めて2度目の優勝を成し遂げるチームが現れたシーズン。そしてMリーグも6年目を終え、上位常連のチームと下位常連のチームがハッキリしてきました。新規参加のJapanextを含め、優勝未経験チームはまだ4つあります。初の戴冠なるか、それとも2度目・3度目の優勝となるか、次のシーズンも楽しみですね。
セガサミーフェニックスは魚谷侑未・東城りお両プロとの契約を更新しないことを発表しました。これにより、代替の選手がドラフトで指名される見込みです。
Mリーグ2024-25のドラフトが6月28日(金)に行われ、フェニックスのみが指名を行いました。1位指名は現役最高位の竹内プロ、2位指名は雀王獲得経験のある浅井プロで、どちらも実力に定評のあるプロです。
この選手の入れ替えの裏事情は推測にすぎませんのでここでは書きません。個人的な感想だけを書くとすれば、女性プロ3人というのが売りだったフェニックスが、ガチンコで勝ちに行くメンバーを揃えたなという感じです。既存の醍醐プロも含め、男性プロ3人はいずれも人気先行型ではなく実力派ばかり。次のシーズンでの飛躍が期待されますね。
チーム名 | 前年順位 | 所属プロ1 | 所属プロ2 | 所属プロ3 | 所属プロ4 |
---|---|---|---|---|---|
U-NEXT Pirates | 優勝 | 小林剛 | 瑞原明奈 | 鈴木優 | 仲林圭 |
赤坂ドリブンズ | 2位 | 園田賢 | 鈴木たろう | 浅見真紀 | 渡辺太 |
KADOKAWAサクラナイツ | 3位 | 内川幸太郎 | 岡田紗佳 | 堀慎吾 | 渋川難波 |
EX風林火山 | 4位 | 二階堂亜樹 | 勝又健志 | 松ヶ瀬隆弥 | 二階堂瑠美 |
渋谷ABEMAS | 5位 | 多井隆晴 | 白鳥翔 | 松本吉弘 | 日向藍子 |
KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 6位 | 佐々木寿人 | 高宮まり | 伊達朱里紗 | 滝沢和典 |
BEAST Japanext | 7位 | 猿川真寿 | 菅原千瑛 | 鈴木大介 | 中田花奈 |
TEAM RAIDEN/雷電 | 8位 | 萩原聖人 | 瀬戸熊直樹 | 黒沢咲 | 本田朋広 |
セガサミーフェニックス | 9位 | 茅森早香 | 醍醐大 | 竹内元太 | 浅井堂岐 |