2024年9月16日〜2025年5月15日に行われたMリーグ2024-25の結果です。今年も当記事を作成しました。需要がある限りは、来年以降も継続の予定です。
詳細な情報は「Mリーグ公式サイト」などをご覧いただくとして、ここでは重要なポイントをかいつまんで振り返ろうと思います。
「レギュラーシーズン」は各チーム96半荘を戦い、上位6チームがポイントの半分を持ち越して「セミファイナルシリーズ」に進出。ここで各チーム20半荘を戦い、上位4チームがポイントの半分を持ち越して「ファイナルシリーズ」に進出。16半荘で優勝チームを決めるというものです。BEAST Japanextは「BEAST X」にチーム名を変更しています。
順位 | チーム名 | Pt | プロ1 | Pt | プロ2 | Pt | プロ3 | Pt | プロ4 | Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 赤坂ドリブンズ | 1115.5 | 園田賢 | 398.6 | 鈴木たろう | 262.5 | 浅見真紀 | 255.1 | 渡辺太 | 199.3 |
2位 | U-NEXT Pirates | 481.2 | 仲林圭 | 256.6 | 鈴木優 | 180.8 | 瑞原明奈 | 120.9 | 小林剛 | -77.1 |
3位 | セガサミーフェニックス | 339.8 | 醍醐大 | 438.6 | 竹内元太 | 339.8 | 浅井堂岐 | -215.3 | 茅森早香 | -223.3 |
4位 | TEAM RAIDEN/雷電 | 330.3 | 瀬戸熊直樹 | 170.7 | 本田朋広 | 156.1 | 黒沢咲 | 99.4 | 萩原聖人 | -95.9 |
5位 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 208.0 | 佐々木寿人 | 388.0 | 伊達朱里紗 | 98.6 | 滝沢和典 | -35.6 | 高宮まり | -243.0 |
6位 | 渋谷ABEMAS | -206.0 | 白鳥翔 | 404.0 | 日向藍子 | 79.4 | 多井隆晴 | -262.8 | 松本吉弘 | -426.6 |
7位 | KADOKAWAサクラナイツ | -413.9 | 渋川難波 | 76.7 | 堀慎吾 | 72.5 | 内川幸太郎 | -56.6 | 岡田紗佳 | -506.5 |
8位 | EX風林火山 | -751.3 | 二階堂亜樹 | 37.9 | 二階堂瑠美 | -221.2 | 勝又健志 | -242.1 | 松ヶ瀬隆弥 | -325.9 |
9位 | BEAST X | -1143.6 | 鈴木大介 | 30.0 | 菅原千瑛 | -196.0 | 猿川真寿 | -402.2 | 中田花奈 | -575.4 |
スタートダッシュを決めたのはフェニックスでしたが、11月ごろからグングンポイントを伸ばしたのはドリブンズ。11月中旬以降は一度も首位の座を譲り渡すことなく、独走状態で1位通過を決めました。1000ポイント超は史上初の快挙です。Pirates・フェニックス・雷電はドリブンズとは大きく引き離されたものの、安定した戦いぶりで通過を決めました。フェニックスは選手入れ替えが功を奏した形。苦戦するシーズンが多かった雷電は、萩原聖人プロの「成長」ぶりを感じたファンも多かったことでしょう。
前年はファイナルを戦ったサクラナイツと風林火山は苦戦。通過圏内にいたサクラナイツは1月下旬に脱落圏内に転落し、そこから浮上することなく敗退。暴言騒動で炎上した岡田プロは、卓上でも6戦連続ラスというMリーグワースト記録を樹立するなど大苦戦。騒動以降はほとんど卓に上がることなく、彼女の成績が大きく影響してチームは敗退となってしまいました。
もっと苦戦したのは、Mリーグ史上初めてチーム名を変更したBEAST。12月中旬頃には、8位にも大差をつけられたぶっちぎりの最下位という苦境で、セミファイナル進出は絶望的な状況に。最終的には1000ポイントオーバーの大マイナスを叩き出して9位フィニッシュとなり、新規参入2年目にして早くも選手の強制入れ替えが発生することになりました。
順位 | チーム名 | 合計Pt | 持越 | プロ1 | Pt | プロ2 | Pt | プロ3 | Pt | プロ4 | Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 赤坂ドリブンズ | 714.8 | 557.8 | 鈴木たろう | 133.7 | 浅見真紀 | 63.2 | 園田賢 | 0.5 | 渡辺太 | -40.4 |
2位 | U-NEXT Pirates | 626.7 | 240.6 | 鈴木優 | 236.3 | 瑞原明奈 | 65.3 | 仲林圭 | 59.9 | 小林剛 | 24.6 |
3位 | セガサミーフェニックス | 512.9 | 169.9 | 醍醐大 | 217.0 | 茅森早香 | 57.5 | 竹内元太 | 40.2 | 浅井堂岐 | 28.3 |
4位 | TEAM RAIDEN/雷電 | -9.9 | 165.2 | 黒沢咲 | 128.9 | 本田朋広 | -39.9 | 瀬戸熊直樹 | -94.3 | 萩原聖人 | -169.8 |
5位 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | -84.5 | 104.0 | 佐々木寿人 | 49.8 | 伊達朱里紗 | -37.4 | 高宮まり | -57.6 | 滝沢和典 | -143.3 |
6位 | 渋谷ABEMAS | -625.5 | -103.0 | 白鳥翔 | -35.2 | 松本吉弘 | -135.7 | 日向藍子 | -157.2 | 多井隆晴 | -194.4 |
大量の貯金を生かしたドリブンズはセミファイナルでも堅調な戦いぶりを見せ1位通過決定。Piratesは最初から好調で一時はドリブンズを抜く場面もありましたが、最終的には2位という結果に。後半にポイントを伸ばしたフェニックスが3位で、この3チームは敗退の危機にほぼ晒されることなく戦い抜きました。
ABEMASはセミファイナル開幕直後から苦戦が続き、マイナスが積み重なっていく苦しい展開。5位の背中すら遠く、悔しい6位フィニッシュ。5年連続ファイナル進出の後は、2年連続でセミファイナル敗退という結果に終わりましたが、それでも一度もレギュラーシーズン敗退がないのは見事なものです。
残る1つの椅子を雷電と麻雀格闘倶楽部で激しく争います。最終節までもつれる激しい戦いを制したのは雷電で、2年ぶり2回目のファイナル進出を果たしました。偶然にも、2年連続でセミファイナル敗退チームが麻雀格闘倶楽部とABEMASになるという結果となりましたが、それもレギュラーシーズンを突破してこそです。
順位 | チーム名 | 合計Pt | 持越 | プロ1 | Pt | プロ2 | Pt | プロ3 | Pt | プロ4 | Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | セガサミーフェニックス | 354.4 | 256.5 | 醍醐大 | 156.0 | 茅森早香 | 57.0 | 竹内元太 | -30.4 | 浅井堂岐 | -84.7 |
2位 | U-NEXT Pirates | 288.6 | 313.4 | 鈴木優 | 166.5 | 仲林圭 | -18.8 | 小林剛 | -76.0 | 瑞原明奈 | -96.5 |
3位 | 赤坂ドリブンズ | 282.9 | 357.4 | 鈴木たろう | 132.3 | 浅見真紀 | 12.7 | 園田賢 | -40.1 | 渡辺太 | -179.4 |
4位 | TEAM RAIDEN/雷電 | -3.5 | -4.9 | 本田朋広 | 160.0 | 瀬戸熊直樹 | 53.5 | 黒沢咲 | -97.6 | 萩原聖人 | -114.5 |
上位3チームが競り、雷電が追撃するという白熱の展開が繰り広げられました。前半はドリブンズとフェニックスが抜きつ抜かれつの戦いを繰り広げ、史上初の連覇を狙うPiratesは苦戦しましたが、後半に入るとPiratesもポイントを伸ばし、最終日を迎えて3チームが横一線という状態に。
最終日の第1試合ではPiratesがトップを取ってトータル首位に浮上するも、第2試合ではフェニックスがトップを取り首位に再浮上、すなわちフェニックスが初優勝を果たしました。連覇を狙ったPiratesは惜しくも2位、6年ぶりの優勝を狙ったドリブンズはレギュラーシーズンのアドバンテージを生かせず3位となりました。雷電はビハインドをはね返せず、一度も3位に浮上することのない4位という結果でした。
優勝賞金は5000万円、2位は2000万円、3位は1000万円、4位以下はなしです。賞金を獲得されたチームの皆様、本当におめでとうございます。また、素晴らしい対局の場を提供してくださっている関係者、クラブオーナー企業にもこの場を借りてお礼申し上げます。
2024-25シーズンを終えての各チームの通算成績は、以下の表のようになっています。
チーム名 | 2024-25 | 23-24 | 22-23 | 21-22 | 20-21 | 19-20 | 18-19 |
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セガサミーフェニックス | 優勝 | 9位 | 8位 | 2位 | 8位 | 2位 | 6位 |
U-NEXT Pirates | 2位 | 優勝 | 5位 | 6位 | 7位 | 優勝 | 5位 |
赤坂ドリブンズ | 3位 | 2位 | 7位 | 7位 | 4位 | 7位 | 優勝 |
TEAM RAIDEN/雷電 | 4位 | 8位 | 3位 | 8位 | 6位 | 6位 | 7位 |
KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 5位 | 6位 | 2位 | 4位 | 5位 | 5位 | 4位 |
渋谷ABEMAS | 6位 | 5位 | 優勝 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 |
KADOKAWAサクラナイツ | 7位 | 3位 | 6位 | 優勝 | 2位 | 4位 | − |
EX風林火山 | 8位 | 4位 | 4位 | 5位 | 優勝 | 8位 | 2位 |
BEAST X | 9位 | 7位 | − | − | − | − | − |
Mリーグ史上初の連覇は今年もならず、フェニックスが初優勝。これにより優勝経験がないのは、参入2年目のBEASTを含めて3チームということになりました。前年最下位のチームの優勝は、20-21シーズンの風林火山以来2回目。つまり、当たり前のことではありますが、来年はどのチームにもチャンスがあるということです。
新規参入2年目にして早くも選手の強制入れ替えが発生したBEAST Xは猿川真寿・菅原千瑛両プロとの契約を更新しないことを発表しました。この2人はオーディションに回っています。
また風林火山は二階堂瑠美・松ヶ瀬隆弥両プロとの契約を更新しないことを発表しました。瑠美プロは体調不良によるもので、現時点で役職名は未定ながら何らかの形でチームに残留するとのこと。
そしてサクラナイツは内川幸太郎プロとの契約を更新しないことを発表しました。こっちは何やら、きな臭い感じも見えます。そういうのは私の大好物なんですが、まぁここでは何も書きません。
チーム名 | 前年順位 | 所属プロ1 | 所属プロ2 | 所属プロ3 | 所属プロ4 |
---|---|---|---|---|---|
セガサミーフェニックス | 優勝 | 茅森早香 | 醍醐大 | 竹内元太 | 浅井堂岐 |
U-NEXT Pirates | 2位 | 小林剛 | 瑞原明奈 | 鈴木優 | 仲林圭 |
赤坂ドリブンズ | 3位 | 園田賢 | 鈴木たろう | 浅見真紀 | 渡辺太 |
TEAM RAIDEN/雷電 | 4位 | 萩原聖人 | 瀬戸熊直樹 | 黒沢咲 | 本田朋広 |
KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 5位 | 佐々木寿人 | 高宮まり | 伊達朱里紗 | 滝沢和典 |
渋谷ABEMAS | 6位 | 多井隆晴 | 白鳥翔 | 松本吉弘 | 日向藍子 |
KADOKAWAサクラナイツ | 7位 | 内川幸太郎 | 岡田紗佳 | 堀慎吾 | 渋川難波 |
EX風林火山 | 8位 | 二階堂亜樹 | 勝又健志 | 松ヶ瀬隆弥 | 二階堂瑠美 |
BEAST X | 9位 | 猿川真寿 | 菅原千瑛 | 鈴木大介 | 中田花奈 |