古き良き麻雀本レビュー

2009年以前に発売された本で、星4.5以上の超良本だけを集めました。評価は読んだ当時のものです。
当然のことですが、評価には管理人の主観が入りまくっていますのでご注意ください。
思い出し次第、随時追加する可能性があります。
書籍名 著者 発売日 管理人評価 感想
最強プロが教える
常勝の麻雀
金子正輝 1991年
9月1日
星5.0
5.0
小島武夫・田村光昭らのプロが、何切る問題や捨て牌読み問題ばかりの「二次元」の書籍ばかり出版していたころ、山を読み色を読み場に厚い色を読む「三次元」のこの本が出版されました。革命的な本だったと言えます。山読みの原点とも言える一冊。「無理に手役を追うよりも厚い形を残せ」という教えも当時は画期的でした。今読んでも参考になる部分が非常に多いと思います。私もこの本は100回以上読みましたね。こちらで一部内容を紹介しております。
おしえて!科学する麻雀 とつげき東北
福地誠
2009年
2月25日
星5.0
5.0
上記の金子プロの本に次いで、私が出会った人生2度目の革命的な本です。根拠の「こ」の字もない抽象的なアナログ理論の本がまだ多数派を占めていた時代に、データを豊富に用いた本著の登場は、麻雀界全体にも大きな影響を及ぼしました。食いタンなしのネット麻雀のデータを基にしているため、実用性に疑問を投げかける人もいますが、私はこういう本を出版してくれたことに大きな意義を感じます。このデータがどこまで当てになるかについては、じっくりと吟味していけばよいわけです。
ネット麻雀・ロジカル戦術入門 著・福地誠
イラスト・
桐島いつみ
2009年
10月24日
星5.0
5.0
福地誠氏が単独で執筆した最初の麻雀書籍かと思います。何切る問題を基本としながらも、実戦ですぐに使えそうな題材が多く、とても参考になる良問揃い。ある程度データをもとにしているので、ノー根拠の悪書とは説得力がまるで違います。そして古久根英孝プロ、小倉孝プロ、茶柱立樹氏の3名の意見も見ることができ、たいへん参考になる名著です。自分の麻雀の数々の間違いに、すぐ気づくことができました。
3日間でわかる麻雀の本 狩野洋一 1989年
2月1日
星5.0
5.0
高校時代にこの本を読んで、本当に3日間で麻雀のルールを覚えました。これから麻雀を覚えたいという方がいれば、ぜひこの本をお勧めしてください。簡単にルールを覚えることができます。初めての実戦で私は起家だったのですが、ちゃんと「チョンチョン」を取ることができたのが思い出として残っています。
麻雀 あなたは間違っている!
必勝につながる麻雀常識の再点検
田中健二郎 1999年
3月20日
星4.5
4.5
「最近の麻雀の乱れ」について徹底批判した本。千円に満たない価格ですが、何切る問題も豊富に収録されています。質量とも大満足。何切る問題については明らかに三色などの手役にこだわりすぎではありますが、時代背景を考えればある程度やむを得ないところでしょう。それを差し引いても素晴らしい本です。麻雀はマナーも大切なのですね。
東大式麻雀に勝つ考え方
攻め・守り・状況判断の新セオリー
井出洋介 1995年
4月25日
星4.5
4.5
井出プロの本は小島武夫・田村光昭のような奇をてらった大嘘が一切ないのが特徴で、安心して読めます。この本は、麻雀のルールを覚えたばかりの初級者に最適で、中級者にも役立つと思います。手の作り方などを基礎から学ぶことができる本で、私も色々な人に自信を持ってこの本を貸し出した経験があります。
実戦麻雀の急所
デジタルVSアナログ
バビロン 2005年
7月1日
星4.5
4.5
当サイトでもレビューしている、2009年発売の実戦!ブレイン麻雀と同じコンセプト。大音量の音楽が流れるヘッドフォンをつけながら麻雀を打ち、読みなどを語ってもらうというもの。鈴木たろう、小林剛のデジタル派と片山まさゆき、梶本琢程のアナログ派の切り口の違いがよく分かります。主に連盟プロのせいで批判されがちなアナログ理論ですが、片山・梶本の両氏の読みはけっこう当たっていますし、私は片山氏の喋りだけでも十分に楽しめました。
リーチ麻雀論改革派 天野春夫 1990年
3月1日
星4.5
4.5
いい加減極まりない本ばかり出版していた小島武夫・田村光昭の両プロの戦術本をめった斬りにし、麻雀界に大きな衝撃を与えた歴史的な一冊。彼らの流れ論についても批判し、現在主流となっているデジタル理論をおそらく最初に書籍化したと思われます。麻雀において一番重要なのは精神力であるとも主張しています。読み物としては非常に興味深く面白いですが、戦術本と見るのはやや無理があり、自分の麻雀に生かすのはなかなか難しいでしょう。

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