前回の記事で天鳳位のCLSさんとの対戦をお伝えしたばかりですが、その後すぐに再戦の機会を得ました。おまけに十段の方まで加わり、豪華な卓となってしまったのです。
まずは私の視点から。東1局、何を切りますか?

愚形が多いうえにドラも手役も何もない手牌、実戦では
を切ったのですが、仮に
にくっついたところで安手に変わりありません。こういう手は素直に打
で1シャンテンに取るのが正解です。
私がテンコシャンコしているところに、CLSさんがこんな手牌に。

捨て牌を見るとお分かりの通り、実は5巡目までに二度もアガリ逃しをしています(手順に間違いはないのですが)。私ならアガっていますが、たしかにフリテンリーチも有力な手牌。CLSさんは打
でタンヤオ確定のリーチをかけていますが、かけるなら打
ではないでしょうか。

が3枚切れていますし、
がとてもツモれそうに見えるからです(実際には山に3枚)。
結果はCLSさんが打
のリーチなら
で和了だったのですがまたもアガリ逃し、フリテンリーチどうしの対決を私が制しました。裏ドラも乗せて5,200点です。

東3局、この手牌で何を切りますか?

CLSさんは
ツモ切り。しかし受け入れ枚数で言えば、打
は5種15枚、これに対し打
は7種18枚です。
は3枚飛んでいますが、打牌には影響しないはず。これは天鳳位様のミス…かな? しかし次巡
を引いてリーチなので、結果的にはどちらを切っても同じでした。
東4局、CLSさんが
をポンしたところ。ドラは
ですが、さて
と
のどちらを切りますか?

CLSさんはドラの
切り。当然の一打ですね。鳳凰卓ではドラと
のシャンポンなど、まず出てきません。ハネ満から満貫に点数を落としてでも、ツモりやすい待ちに受けるのが基本です。ちなみにシャンポンだと山に1枚、リャンメンだと山に4枚なので、その差は歴然ですね。
そんなCLSさんの仕掛けを受けていた私の手牌。上家から出た
は鳴きますか?

これは鉄チーですね。テストに出ます。対面のCLSさんは混一色模様(実際は違いますが)で親満が見えています。振ったらヤバそうなのは分かりますが、ここでベタオリに入るのはまだ早いのです。
をチーして現物のドラ
を切れば、
かチャンタでのアガリが見込めるではありませんか。
すると実戦では以下の感じで1,000点でのキックに成功してしまいました。ただ守るだけではなく、相手のチャンス手を潰すこともやらないと鳳凰卓では勝てません(エッヘン)。

さてオーラス。CLSさんの親ですが、下家から早いリーチがかかっています。上家から切られた
はチーしますか?

CLSさんはチーして、前巡に通した
切り。放銃すればラス転落の危険性もありますが、お構いなし。強い。それでは以下の
はどうしますか?

確たる安牌がないとはいえ、CLSさんは
もプッシュ。その後もバシバシ危険牌を強打した結果、2,000点を振り込んでしまいました。しかし裏ドラは乗らずギリギリ2着。そして私は200点差のラスということに・・・。
この半荘に関してはCLSさんの良いところをあまり書くことができませんでしたが、オーラスの力強い打ち方なんかは(結果は放銃とはいえ)非常に参考になるのではないでしょうか。CLSさんが天鳳に戻ってきたのなら、また打つ機会もきっとあることでしょう。