2018年11月4日の天鳳日記
<ラスを引かないために>

 ラス目とわずか1,500点差しかない恐怖のオーラス。リーチしても逆転できる可能性が低いので当然ダマテンにしていましたが、そこにドラを引いてきました。以下の手牌は何を切りますか? テンパイに取る場合はリーチするか否か?


 対面の嫌煙外科医さんは安全牌のを切って完全1シャンテンと読みました(実際はのドラ含みペンチャンターツが残った1シャンテン)。他の2人はテンパイでもおかしくはないけれど、明確なテンパイ気配を発していないので私の判断は押し。

 ということでドラと入れ替えてを切ったのですが、私の判断はリーチせずダマテン。天鳳九段の場合トップ+90、2着+45、3着±0、ラス-180というポイント配分です。ラスを引くと2回トップを取らないと挽回できません。これを踏まえ、ラスだけは絶対引かないよう、ラス目の下家や他家の仕掛け・リーチに対応できるようにしたのです。

下家=シモチャと読みます。自分の右側に座っている人のこと。ちなみに上家はカミチャで、左側の人のこと。

 実際この時、全員満貫が見える1シャンテンでした。ラスを引かないことが至上命題なので間違いではないと思うのですが…。実戦では次巡をツモアガリ。リーチをかけていれば、裏は乗らないものの一発がついて満貫、2着浮上でした。今回はたまたま一発がついたので逆転していたケースですが、直撃か偶発役がないと逆転しないのでやっぱりここはダマテンが正解だと思います。

 上記のような計算を実戦では数秒で行わなくてはなりません。麻雀は本当に難しい…。さて続いて以下の手牌。ダンラスの上家がリーチをかけていますが、さて何を切りますか?

 前述の通りこれは天鳳ルール。ラス目に放銃することは絶対避けなくてはなりません。私がリーチの待ちの有力候補のひとつとして考えていたのがドラ筋の。つまりが出て行かない手作りが必要ということで、実戦ではあわよくば七対子になればと考えて安全牌のを1枚切りました。七対子のほうが、危険牌を止めながらテンパイに持って行きやすいと考えたのです。

 しかしすでにの暗刻を落としていっているこの局面、普通に切りが正解でした。というのも、実戦ではなんとこの後と立て続けに引いており、三暗刻をツモアガリしているところでした。

 実戦ではを1枚切ってしまったため、ドフリテンのシャンポン待ちのテンパイ止まり。テンパイ料1,000点をゲットすることはできましたが、心の中は大号泣でした。

 ラス目に振り込まないのはもちろん重要なのですが、確率は低くとも今回のようにオリながらアガれるケースもあります。「テンパイ料を受け取れば上出来」と考えていたのが今回の失敗の原因でした。



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