対面さんが常に自分より一歩手作りが早く、苦しい展開ながら私は微差のトップ目につけています。南1局、なんとこんな配牌を受け取りました。
「なんじゃこりゃあ!(死語)」ってそりゃ思いますわ。第一打にを選びましたが、ここは字牌への警戒度を下げるためにもで良かったですね。C級ミスです。ちなみに天鳳は役満の複合は認めていますが、ここから字一色まで狙うのはさすがに欲張りすぎでしょう。
さて。今回は敢えて他家の手牌を公開してお送りしますが、以下の手牌でまずをポン。
すぐにも出てポン。オタ風から出て、出にくい役牌の風のほうが残ってしまいましたが、まぁ気にしない気にしない。
さて、以下の手牌は意外と重要。とのどちらを切りますか? 他家の手牌を伏せてみましたので、ぜひ考えてみてください。
ここは切りです。まだソウズが1枚も切れておらず高そうであること、自分もソウズを切っていないので一色手を警戒されないようにすること、この2つが理由です。もちろん上図のような場況なら役満を警戒する方もいるはずですが、ここは特上卓ですし、ラフに風牌を切り飛ばしてくれることに期待したのです。
この後を引けば、の対子を落として、アガりやすくします。小四喜にトイトイは必要ありませんからね。そしてこの後もポンしてテンパイしました。
再び他家の手牌を公開しますが、が山に残り1枚ずつしか残っていないのに対し、は4枚ずつ山に残っていることがお分かりいただけるでしょう。もちろんそこまで読み切ったわけではありませんが、山読みはこういう時に役立ちます。
さて、役満テンパイです。が打たれるとは思いませんが、ピンズが安いのではポロリとこぼれることがあるかもしれない…と思いきや、あっさりが出ました! まだ8巡目なのですが。
48,000点でもちろんトビ、私のトップとなりました。私は天鳳で打ち始めて7年ほどたつものの、実は天鳳では国士無双を一度もアガったことがないのですが、先に大四喜をアガることになってしまいました。天鳳において、ある月の役満の出現率は以下の通り。
地和や九蓮宝燈よりも難しく、四槓子と同じ出現率。0.0004%ということは、25万分の1。25万回のアガリに対して1度しか出現しないという、もはや幻の役満なのです。つーか、ここまで出現率が低いとは知りませんでした。ちなみに小四喜であれば0.00956%、すなわち約10,460回に1回の出現率です。
ちなみに、昔は大三元や小四喜は「ポンすると警戒されて絞られるから、どれか1つを暗刻にしてから仕掛けるべき」という考え方が主流でした。しかし現代では、そこまで気にしなくて良いと思います。そんなことより、1つ見逃してしまったために王牌に眠っていて役満を逃すほうがよっぽど痛恨です。
今回はたまたま王牌に風牌は1枚もありませんでしたが、相手に絞られるのを気にしすぎる必要はないです。基本は積極的にポン! で間違いないでしょう。