2022年6月19日の天鳳日記
<六段復帰>

 オーラス、私はトップ目。以下の手牌でラス目の上家からが出ましたが、チーしますか?


 自分の手は愚形役なしの2シャンテンなので、実質的に3〜4シャンテンくらいの価値。しかもメンゼンでは絶望的です。カンチャンをズッポシ引いてリャンメンに変化してピンフに…など待っていたら、日が暮れてしまうでしょう。それを承知の上で見送りトップを死守するか、それともチーして積極的に叩き伏せに行くか? 麻雀歴の長い私でも、いつも迷わされるところです。

 天鳳位様とは見解が異なる可能性がありますが、実戦ではチーしてを切りました。明らかに早そうなのは上家だけなので、上家がラス脱出だけが目標だったら任せてもいいのですが、満貫で2着浮上まで目指している可能性もあります。仮に上家に満貫を放銃したら、3着転落の上に西場突入です。上家を自由に打たせるのは危険と判断しました。

 もうひとつは、自分の手は食いタンと考えればそう悪くなく、しかもオリて守り切るほど安全牌を持っていません。点数状況的には、トップ目から一気にラスに転落する可能性はそんなに高くはなく、トップ目と言えども前に出るには条件的には悪くないと考えました。リャンメンなら仕掛けませんが、このカンはチーしたほうが得だと思います。とりあえずチーしてアガる権利を確保して、場合によってはオリれば良いのです。

 実戦では上家がを鳴いて臨戦態勢、しかし私も次巡カンの最大のネックが埋まり、その後テンパイを入れました。結果は私が競り勝ちました。


 上家は7,700(+1,300)点のテンパイ、対面の親は最高でタンピンイーペーコーまたはタンヤオチートイツの1シャンテンまで進んでいました。私が守りに徹していたら、けっこう危ないことになっていましたね。時と場合によりますが、攻撃は最大の防御ということは麻雀でもけっこうあるのです。

 そんなこんなで、ようやく六段&R(レーティング)2000への復帰を果たしました。もともと九段&R2300だった身からすれば寂しい限りですが、まずは鳳凰卓復帰への足場を築いたと言えるでしょう。

 五段に転落してから10か月での六段復帰ですが、実は最初に五段から六段に昇段したときも1年近くかかっています。ちなみに六段から七段へは4か月、八段へは7か月で昇段できています。五段というのは沼みたいな恐ろしい場所でした。もう落ちたくありません。

 特上卓はトップが+75、2着が+30、3着が±0。これは固定で、四段はラスを引くと−90、五段は−105、六段になると−120になります。つまり、すべての順位を均等にとったとすると、四段の人はいずれ五段に上がれますが、五段はトントン、六段は五段に落ちてしまうという計算になります。ここから先は実力がないと上には上がっていけない世界なのですね。

 私のように、鳳凰卓から陥落してもがいている方は多いと思いますが、どうか一緒に頑張りましょう!



1つ前の日記へ  天鳳日記トップに戻る HOME  1つ後の日記へ