2024年2月11日の天鳳日記
<字牌ドラの取り扱い>

 私はトップ目の親で、ドラがトイツ。ここで切られたを鳴きますか?


 チーまたはポンから入ってまたは切りは大いにアリですが、このは見送りが無難でしょう。後付けは大いに結構ですが、急所を鳴いて受け入れを広くする仕掛けが基本で、このをポンしても残りの形が苦しくなるだけ。それよりは見送って、チートイツの可能性も残したほうが良いと思います。実戦ではこの後すぐに下家からリーチが入ってアガられています。

 続いて南1局。またドラのがトイツですが、切られたを鳴きますか?


 これは急所が鳴けてアガりやすくなっているので、ポンして打が良いでしょう。すると2軒リーチが入り、ドラのが切られましたが、これは鳴くべきでしょうか?


 自分はトップで、ラスと3着目からリーチが入りました。ラス回避ルールの天鳳ですが、それでもここはポンするのが良いですね。まだ南1局、しかもトップ安泰の点差でもありません。相手のリーチを叩き潰すのも、ラス率を下げる手段のひとつなのです。実戦では満貫のアガリを物にし、おまけにリーチ棒2本も回収しました。

 ようやく安心できる点数を持って迎えた南2局、ドラのがポツンと浮いています。上家の親が仕掛けていますが、ここは何を切りますか?


 ドラの役牌を押さえるのは昭和の戦術で、自分の手の都合で切り飛ばすのが現代流です。しかしここでの切りは無謀で、を切っておくのが無難ですね(実戦では打)。自分の手がイマイチな時は現代でも字牌ドラは切りませんし、ましてや自分はトップ目ですからなおさらです。実戦では親のアガリを阻止し、下家のノミ手で局が進みました。

 下家の追撃を受けて、僅差のトップ目で迎えたオーラス。北家なのではオタ風ですが、ここは何を切るべきでしょうか?


 例えば満貫をアガればラスを脱出できるというなら、ドラを軸に手を作っていきます。しかしトップ目のここは、を残しても手が重くなって邪魔なだけ。なるべくリーチ棒を出さない手作りが望ましいのです。

 ここはドラのトイツ落としが正解。オーラスではたまに登場する手筋で、さっさとタンヤオでアガって幕を引くのが良いでしょう。そして手が進んで以下の図となりましたが、何を切るべきでしょうか?


 を切っているのでフリテンなのですが、それでも3メンチャンを残して打が正解です。とりわけ副露(鳴いている)時は、フリテンを恐れすぎないことがコツです。その後テンパイしましたが、2人からリーチが入りました。さてどうしましょう?


 対面さんがアガってくれれば自動的に私がトップという状況なので悩ましいところですが、それでもを押すのが良いでしょう。が4枚見えていてリャンメンには当たりませんし、オリて下家にツモられでもしたら大失態。さらにノーテン罰符で2着転落というのも拙いですね。もろもろ勘案して、ここは押しの一手です。


 ギリギリの勝負を制してトップを取ることができました。しかし字牌のドラの扱いをひとつでも間違えていたら、このトップはなかったかもしれません。



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