2024年1月20日の天鳳日記
<鳳凰卓の押し引き3>

 基本的に「テンパイなら押し、1シャンテン以下ならオリ」を守ってさえいれば、大怪我することはまずありません。しかし鳳凰卓の強者はテンパイでもオリますし、1シャンテンでも押します。そうしないと上には行けないのです。

 さて東2局、下家の私が2フーローで一色手模様で仕掛けています。これは私の上家さんの手牌ですが、を切って最も広い1シャンテンに受けますか?


 下家の私はの後にを切ってますが、ちょっとでも読み間違えてくれたらいいなという程度の淡い期待でした。実際はソウズの混一色の1シャンテンだったのですが、実戦では上図でを切って広い1シャンテンに受けました。


 結果的には通るんですけど、これは危険ですね。安全度の高いを切って、テンパイしてから勝負のほうが無難だと思います。実戦ではこの後私にソウズをもう1枚鳴かせてくれましたが、アガリは逃しました。

 さて東4局、ラス目の私が親ですが下家の早いリーチを受けました。絶好のペンを引きましたが、何を切りますか?


 1シャンテンですが、これを押さないと麻雀になりません。実戦ではプッシュで、マンズのくっつきに受けました。その後もガシガシ危険牌を押して、以下の手をアガリきりました。ただし、これは「ラス目の親」という条件があるから。例えば「2着目の子」だったら、もっと早くオリるべきだと思います。


 続いて南1局、対面からリーチが入っていますが、下家が切ったを鳴きますか?


 見逃せばを安牌として使うことができますが、私の見解ではこれは鉄ポン、勝負です。食いタンドラ1のリャンメンテンパイって、想像以上に強いんですよね。値段・待ち不明の親リーチとも十分に渡り合えますので、今回のような子のリーチで自分がドラ待ちならなおさら押しが有利となります。実戦ではリーチに2,600点の放銃となりましたが、これは結果論とあきらめるのが良いでしょう。

 南2局は私がチートイドラ2の6,400点、ドラタンキをトップ目の対面さんから直撃し、トップに浮上して迎えた南3局1本場。またチートイっぽい手牌ですが、ここは何を切りますか?


 対面は見た目テンパイ率60%くらいでしょうか。これに対し私は、赤ドラ2枚あるとはいえ、チートイの2シャンテンでは勝負になりません。1シャンテンでも厳しいくらいです。ということで、ここは上家が通したばかりのを合わせる一手。それ以外は全部誤打と言っても過言ではありません。つーか、前巡も安全度の高いを押さずにを切ったほうが良かったくらいです。こんなところでフンワリ放銃してはいけません。

 先ほど私に6,400点を放銃して2着に転落した対面さん、上家からリーチを受けましたが、何を切りますか?


 たった今が4枚切れたところなので、打はないですね。端っこのも通る保証がないので、ここはを押すしかないのですが、裏まで乗って7,700点の放銃。づがーん、としか言いようがありません。


 手ごわい九段の対面さんがラス目に沈み、トップ目の私がラス親。タンキの仮テンからの3メンチャンに変化しました。オーラスのトップ目ですが、リーチしますか?


 これは現代的な常識で言えば鉄リーチです。これで出アガリできますし、2・3着目の上家と下家はおいそれと向かってこれません。ラス目の対面だけは押してくるでしょうが、満貫までなら西入するので大丈夫。そして流局すればテンパイ料収入で私がトップになりますので、相手を押さえつけてオロすのが良いでしょう。対面にハネ満を放銃というレアケースでなければ良いのです。


 私がツモアガってトップとなったわけですが、上家と下家だけでなく、ラス目の対面の手も曲げさせているのがお分かりいただけると思います。天鳳ルールで僅差のオーラスのリーチは非常に強力なのです。



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