2024年3月12日の天鳳日記
<鳳凰卓の押し引き4>

 東1局で3,900点を放銃して迎えた東2局の親番。対面の早いリーチを受けてますが、何を切りますか?


 ラス回避ルールでもトップが偉いルールでも、ここはプッシュの一手ですね。現物のを切るのは親番としては弱気すぎますし、ましてや通ってもいないを切るのは誤打です。結果は私が追っかけリーチをかけて5,800(+1,000)点を対面から打ち取り、東1局の恨みを1.5倍にして返しました。

 東2局1本場、またしても早いリーチを受けましたが、ここでは何を切るべきでしょうか?


 マンズはほぼ通りそうで、逆にそれ以外はほぼ危険牌に見えます。はどちらも危険度が高く、いくら親番でも2枚を押して追いつくのは難しそう。ということで実戦では打で1シャンテンに取りませんでした。下家のリーチは待ちのチートイツでした。

 団子状態で南場に突入し、親リーチをかけている上家からが切られました。は通っていませんが、チーしますか?


 実戦ではチーしてを押しました。が4枚見えているので待ちはなく、危険牌ではありますが放銃率15%くらいに見えます。AIに計算させたら全然違うかもしれませんが。リャンメン待ちの1,000点は思っているより強いんですよね。

 ところが対面から追っかけリーチが入り、2人に通っていないを引かされました。ここはどうしましょうか?


 実戦ではを押して無事に通過し、1,000(+2,600)点をアガっています。しかし冷静に考えるとここは打のほうがいいですね。は対面にはスジですが、実は下家にも危険牌であり、もちろん親にもかなり危険だからです。実際にはリーチは2人とも待ちで、下家は1シャンテン。結果オーライではありますが、これは反省しています。

 僅差で南3局を迎えて、7巡目に対面からリーチを受けて一発で引かされたのがですが、これは押せますか?


 ラス目のリーチというのが悩ましいところですが、通ってない数牌があまりに多いので実戦では打で押しました。ここで私が強気に押せば、以下のような副賞もあるわけです。


 トップ目の下家が上の図でスジのを切って私に放銃。見ての通り対面のリーチはチャンタのペン待ちなので、むしろオリていたほうが危なかったかも。ただし先ほどの図で打でオリるのも悪くはありません。

 オーラス、今度は下家の七段さんの手牌に切り替えてみましょう。私と並んでトップ目(頭ハネのため実質2着目)で、親リーチを受けました。一発でつかまされたは切れるでしょうか?


 ラス目の親リーチなのが怖いですね。もちろんは危険牌ですが、本命ではありません。さらに、親満までなら振り込んでももう1局できるのでラス確定ではないのです。怖いですがここは打が正解で、実戦でもそうしています。

 結果は親がドラをアンカン、そしてリンシャンでをツモアガリ。逆転サヨナラ満塁ホームランで幕を閉じ、私は同点ながら頭ハネで2着を確保しました。

 八段・九段に復帰するには、押しすぎも引きすぎもご法度。ラス目のリーチや親リーチを過度に恐れてもいけません。こうして実戦譜をしっかりチェックして、自分の打ち筋を修正するのは大切なことです。



1つ前の日記へ  天鳳日記トップに戻る HOME  1つ後の日記へ