2025年1月13日の天鳳日記
<第一打>

 第一打。それはその局の方針を決める重要な一打です。以下は開局早々、東1局南家の手牌ですが、何を切りますか?


 ここでをツモ切ると6ブロックを維持する「6ブロック打法」になりますが、多くの場合で5ブロックに構えたほうが安全牌を持ちやすく、攻守ともに都合が良くなります。したがってマンズかソウズを切るのが正解になりますが、より端に近い待ちのほうが鳴きやすくアガりやすいので、上図での正解は打となります。実戦ではこんなハネ満のアガリが生まれました。


 気分良く親番を迎えて以下の配牌をもらいましたが、何を切るべきでしょうか?


 ドラは切りませんし、ダブもちょっと早いでしょう。ここは打推奨です。メンゼンでは重い手牌なので、ファン牌か混一色でのアガリを目指しつつ、安全牌を溜め込みつつ、あわよくば親番で変則手を匂わせて他家を脅す意図です。実戦ではこうなりました。


 肝心のダブが持ち持ちで、どうやってもアガリ目はなかったでしょう。結果的には、下家のソウズを絞り込んだ形になっていますが、今回は変則手を匂わせたくらいでは他家のけん制にはなりませんでした。

 トップ目ながら差を詰められた状態で南1局を迎えました。以下の手で何を切りますか?


 チートイツかタンピンか、はたまたドラを生かして仕掛けるか。おおむねこの3つの方針が考えられますが、いずれにも不要なのはしかありません。結果はこうなりました。


 チートイツ1シャンテン、タンピン三色2シャンテンというところまでこぎつけましたが、親に2,900点をアガられてほぼ並ばれてしまいました。

 しかし私が親満をツモって独走態勢で迎えた南2局1本場、以下の配牌で何を切りますか?


 とりあえず得点状況は置いておくとして、こういう手牌でを切ってはいけません。ピンズもソウズも十分形でなく、4メンツが固まっていないからです。を切って次巡にと引いてきたら大失態となってしまいます。

 上図では打が正解です。ション牌のオタ風は安全牌でもありませんし、手牌で使える可能性も低いのでさっさと切ってしまいましょう。実戦では以下の結果となりました。


 アガリ目はなかったでしょうが、1シャンテンまではこぎつけています。さて2万点以上リードして迎えたオーラス、第一ツモでドラがアンコになった以下の配牌で何を切りますか?


 ラス目の下家は3着浮上には満貫直撃・ハネ満ツモ条件なので、手が重くなりがちでしょう。私は2着目の上家には満貫までは振り込んでも大丈夫ですが、上家は普通は安い手でさっさと終わらせに来るはず。ここで私が守りに入ると親が連チャンする可能性が高くなってしまいます。例えば親がリーチと来れば上家はオリると思いますが、私は親満を振り込んでもまだトップキープなので攻めやすい点数状況なのです。

 したがって中途半端に安全牌候補のなど抱えず、さっさと切って自分の都合で打つのが正解です。かタンヤオのアガリを目指します。結果はこうなりました。


 親が着々と手を進めていて危なかったですね。私は安全牌のことなど一切考えず、タンヤオで手をブクブクに構えて攻め切ってトップを物にしました。

 数年前の自分の天鳳日記を読み返してみると、もっと肩の力を抜いて書いていたので、原点に立ち戻ってこういうのをしばらく書いていこうと思います。



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