2016年11月19日の天鳳日記
<鳳凰卓での奮闘>

 鳳凰卓に参戦した私。さながら、田舎町で育った人間が上京し、東京の洗礼を浴びるようなものでしょうか。

 まず最初は、鳳凰卓で打つ人数が少ないのにビックリ。特上卓なら150〜200人が打ってる時間帯でも、鳳凰卓では50人以下というのがザラ。なので対局が始まるまで待たされることも増えましたが、それでも長くて2〜3分程度なのでさほど気にはなりません。もっとも、早朝だとどうかは分かりませんが…。

 続いてレベルの高さにビックリ。もちろんレベルの高さは予想していましたが、改めて肌で痛感した次第です。昇段時にもらったポイントをキープできたのは最初の半荘3回まで。そこからは経験のない4連続ラスを食らうなど、敗退に次ぐ敗退で六段降段が視界に入ってきてしまいました。

 なるほど、特上卓に七段以上の人が対局に来ていた気持ちはよく分かりました。慣れない東京暮らしが続けば、田舎のお母さんが懐かしく感じるのも無理はありません。しかし私はこれしきの事でくじけるつもりはありません。現時点で特上卓に逃げるつもりはありませんし、自分の打ち方を貫いてみせます。そんなわけで2,000点アガればトップという2着目で迎えたオーラスで裸タンキを敢行しましたが…。リーチ一発で当たり牌をつかんであえなくラス転落(T_T)

 とはいえ。10月はラスの回数が最も多かったのが、11月はトップの回数が最も多くなるなど、V字回復傾向に入りました。まだ昇段時にもらったポイントを少し割っているので、負け越しではありますが。以下は少し気持ちに緩みが出てきたある日の手牌。南3局でラス争いを演じている私は何を切るべきか、テンパイに取るならリーチはかけるべきでしょうか?

 一般の麻雀なら私は200%の確率で即リーチを打ちます。ルールにもよりますが、2着と3着にポイントの差があることも多いでしょう。しかし天鳳はラス脱出こそが最大のテーマ。3着と2着は大差ありません。をチーして切りでテンパイ気配の親、ドラがらみの待ちもあり得なくはありませんが、序盤の切りを考えればソウズの混一色が濃厚です。

 そこで実戦では切りのヤミテンを選択しました。メンゼン高打点が良しとされてきた時代から、一手替わり三色でも即リーチを貫いてきたほどリーチが大好きな私ですが、ここはグッとこらえました。通ってないソウズを引かされた場合にオリるため、もう1つはリーチ棒を出した瞬間にラス転落だからです。

 実際には親は混一色の待ちで、実戦ではラス目の上家が決死のリーチをかけた同巡に私がダマのままツモ・ピンフのアガリ。そして3着のまま対局終了しましたが、きっと天鳳ではこれが正解でしょう。でも歴代天鳳位様全員に聞いたら、何人かは即リーチ派の人がいそうな気もしますが…。

 さて。当たり前のことですが、鳳凰卓では十段の強者と当たることもあります。まだ福地誠先生とは同卓できていませんが、今のところ一度だけ、朝から深夜まで天鳳を打っていると噂がある十段の方と同卓しました。「ああ、やっぱりここは鳳凰卓なんだ」と痛感しました。

 対局は私が2着、十段の方がラスなので私の勝利ではありますが、一度も直接対決がないまま、私と関係のないところで十段の方が放銃してラス転落したという内容でした。なので勝ったという実感はゼロに近いですが、十段の方も神様ではないんだということだけは改めて理解できました。



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