2016年1月16日の天鳳日記
<不調時の調整>

 12月は不調で、そこそこトップを取った一方でラスの数が多すぎ、一時は昇段時にもらったポイントを割り込むところまで成績が落ちてしまったこともあります。そんなときは皆様はどうされますか? しばらく天鳳をやめてみるのもひとつの手ですが、せっかく料金を支払っているのにそれはちょっともったいないですね。

 そこで普段特上卓の私が上級卓に行って調整を行うということを何度か行ったことがあります。そうすれば自分の打ち筋に問題があって勝てないのか、不ヅキが続いているせいで勝てないのかが明確になってきます。そして私の分析では、だいたい前者であることが多いです。「勝負しすぎ」「鳴かなすぎ」「高い手を狙いすぎ」が私が勝てない時の原因スリートップで、これを解消するまで調整を行い、完了次第特上卓に戻っています。

 逆に、鳳凰卓の強豪が特上卓に参戦することもよくあります。こういう時に「特上卓ならいつでも勝てるとでも思ったのか、クッソー!」と頭に血が上っては勝てませんので、あくまで冷静に打ちます。それでも鳳凰卓の人はとにかくラスを引いてくれません。私の体感では、四〜六段3人と七段以上1人の4人で打った場合、七段以上の人がラスを引いてくれる確率は10%程度だと思います。たった1人七段以上の強豪が入るだけで格段に打ちにくくなるのです。

 さて、以下は調整が完了して再び勝ちが先行して復調し始めた最近の私の手牌です。皆様は何を切りますか?

 一見すると789の三色が見え、345もうかがえそう。切りあたりがセンスの良さそうな打牌ですが、実戦ではドストレートにを切りました。次にを引くと大失態ですし、そうでなくてもあたりを引いて将来的にのターツを落としていきたいところではありますが、そういう裏目も覚悟の上です。

 まず私はメンツゼロの段階でメンツ手に決め打つことはほとんどありません。そしての二度受けの形が気に入りませんでした。確固たる根拠はないのですけど、こういう二度受けの形があるのに序盤で早くもが1枚ずつ切れているようなときは、このターツで2メンツ仕上がる確率は低いと思っています。この時は七対子も視野に入れて打っていました。

 実戦ではこの序盤では場に2枚切れ、そして他家に5枚も持たれておりました。結果的には以下の手牌に仕上げてリーチ、5,200点の出アガリとなっています。先ほどの手牌でを切っていたら、このアガリはありませんでした。

 私は10巡目にリーチをかけたのですが、この時待ち牌のはなんと4枚とも山に生きていました。対面はマンズ混一色の満貫をテンパイしていたため私に放銃となりましたが、もし放銃がなくても私がツモっていました。対子場ではリャンメン待ちよりシャンポン待ちのほうがアガリやすいと提唱しているのは土田浩翔プロですが、この結果を見ると「なるほど」と思わされます。



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