2016年2月4日の天鳳日記
<熾烈な着順争い>

 ラス目がすべてのマイナスを背負う特殊ルールの天鳳。私の段位である五段の場合、一度ラスを引くとトップ1回、2着1回を取らないと挽回できません(特上卓の場合)。3着はプラスマイナスゼロなので、とりあえず3着までなら満足。全対局者の75%が満足できるというのが天鳳の特徴です。

 残りの25%は大変です。ラスを引いたらしばし呆然することも日常茶飯事。3回連続ラスでも引こうものなら、ドラクエのセーブデータが消えてしまったときと同じくらいの衝撃を受けます。この負けを取り戻すには、なんとトップ3回、2着3回(またはトップ4回、2着1回)が必要となるからです。

 鳳凰卓の強者はとにかくラスを引いてくれませんが、先日初めてハコラスを食らわせることに成功しました。以下の手牌で、私が七段の強者に引導を渡しました。

 私が3着のままトビで終了になってしまうため、ダマテンだと下家からはアガれません。5巡目と巡目が浅く、捨て牌もそこまで派手でないため、リーチでハネ満を確定させることにしました。後がない下家ですが、一応満貫ツモまでは耐えられるので撤退する手もありましたが、789三色の1シャンテンになったところで放銃となりました。トビで終了ですが、これなら私は2着なので満足です。

 この半荘、七段の下家は5回も放銃しています。牌譜を見る限り、無用な放銃が3つあったと思います。きっと麻雀のリズムを崩して、特上卓に調整にやってきたのでしょう。私も上級卓に調整に行ってラスを引いたことはあります。トビはありませんが。

 さて、以下は別な日の対局。私がオーラスを迎えてラス目とわずか2,600点差の3着、しかし2着とも4,000点差で上も下も見なくてはならない状況。親番で役牌をポンして1シャンテンのところでリーチがかかった局面。手牌は私の上家(トップ目)のもので、上家からが切られたところ。皆様はどうしますか?

 実戦ではチーしてを切って放銃。リーチ・ピンフ・三色・ドラ1、裏も乗ってトップが入れ替わってしまいました。あまりの出来事に私は呆然、すぐさま牌譜を調べました。

 リーチの現物どころか「スジ」や「カベ」といった安全そうな牌すら1枚も見当たりません。この手牌だけ見ると、ヘタにオリ打ちするよりは前に出てリーチを蹴りに行ったほうが得策と言えるかもしれません。私ならそれでもチーはしませんが。

 しかしそもそも、8巡目の段階でカンチャンだらけの2シャンテンに手を進め、安全牌を持たないというのはトップ目としてどうなんでしょう。もっと時計の針を戻せば、配牌は以下のものでした。

 2着目と17,400点差(図ではリーチ棒が出ているので1,000点減っています)の断トツ状態ということを考えると、私ならこの手牌は重過ぎると判断して配牌から守備重視で進めます。もちろん軽い手なら全力で終わらせに行きますが、この手牌はダメでしょう。

 それでも3着からラスに転落するよりははるかにマシ。ここでキッチリ気持ちを切り替える技術も必要になってきます。はたして私にはそれができているのかどうか…。

 


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