2019年8月2日の天鳳日記
<安定段位とは>

 よく聞く天鳳の安定段位という言葉。1位率・2位率・3位率・4位率などから計算し、その打ち手が安定してキープできる段位を表すもの、というような意味だと思います。

 Windows版の場合、メニュー>牌譜解析スクリプト と進み「詳細集計β」をクリックすれば、手持ちの牌譜をもとに自動的に計算してくれます。注意点として、牌譜ファイルがドキュメント内になくてはなりませんので、牌譜のファイル化機能がないiPad版やFlash版は集計の対象外となっています。ただし、直近10日以内の対局であれば「こちらのページ」でダウンロードできますので、それをドキュメントの「My Tenhou」フォルダに突っ込んでやれば集計の対象となります。

 iPadで打った牌譜をいくつか保存し損ねてはいますが、私の成績は今のところこうなっています。


 安定段位8.387段。すなわち、理論上は八段と九段を行ったり来たりする実力であると言えます。ただし確変の流れに乗ることで、十段や天鳳位になることはできます。もっとも、私ごときの今の成績では天鳳位は絶望的ですが。

 ほかの強者の安定段位はどれくらいのものなのか? ASAPINさん(朝倉康心プロ)が9.8、独歩さん(山田独歩プロ)が8.8、罪歌さん(木原浩一プロ)が8.6などとなっています。それでは私は木原プロに近い実力の持ち主なのか?

 残念ながらそれは違います。まず、安定段位はあくまで目安の指標でしかないということ。もうひとつは半荘(※1)2000回くらいは打たないとある程度信頼できるデータにはならないということ。私はまだ鳳凰卓では半荘1000回にも満たないので、打荘数(※2)が足りないわけです。それでも目安の指標ではあるので、この数字を上げていくことをモチベーションに変えて打つことができます。

※1 半荘=ハンチャンと読みます。東1局から南4局までの、麻雀のゲーム単位のこと。現在ほとんどのルールでは半荘1回を1ゲームとしています。昔は東1局〜北4局まで1周して1ゲームだったのですが、それでは長いということで半分に短縮されています。
※2 打荘数=打荘回数とも言います。半荘1回打つことを、打荘数1回とカウントします。今回は「私の天鳳鳳凰卓での実戦数が不足していますよ」との意味。

 以下はある日の、私の下家であるみーごまさんの手牌。3巡目に上家である私から切られたをチーしますか?


 まずは実戦の経過から。実戦ではチーしてを落とし、クイタン(※3)一直線に向かっています。私はこの仕掛けをガン無視し、危険牌をガンガン切り飛ばして真っ向勝負した結果、メンホン(※4)・一気通貫・イーペーコー・ドラ2・赤ドラ1の倍満を振り込んでいます。これが激痛で、この半荘は私が5万点超の大トップ、みーごまさんはオーラスで満貫をツモったもののラスに終わりました。

※3 クイタン=食いタンヤオ、つまりメンゼンではなくポン・チーで鳴いて作るタンヤオのこと。
※4 メンホン=メンゼン混一色(ホンイツ)のこと。混一色は鳴いて作るケースが非常に多いので、メンゼンの場合は特にメンホンと呼びます。メンゼン清一色(チンイツ)ならメンチンと呼びます。

 実際問題、上の図で上家の私の捨て牌からメンホンテンパイであることを見破るのは難しいでしょう。しかしドラのが見えていなくて、私が下家の仕掛けに対してバシバシ脂っこい牌を切り飛ばしていることは分かるはず。私だったらトップ目でわずか2,000点のカンチャン待ちで3フーローしてまで仕掛けることは基本的にはしません。もうちょっと好形か値段が高ければ話は違ってきますが。

 とはいえ、私はみーごまさんを批判しているのではなく、むしろ逆。本当の強者だったら先ほどの図でをチーしてアガりきるか、危険を察知してしっかりオリきるでしょう。今の私は十段を目指すために打ち方改革をしている真っ最中なのですが、この仕掛けはむしろ参考にするべきだと思いました。



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