2020年2月6日の天鳳日記
<不ヅキを嘆く前に>

 2019年11月にバカヅキに恵まれて九段に昇段し、その勢いで十段まで突っ走るところでしたが、12月はその反動か猛烈な不ヅキに襲われて急降下。一時は九段昇段時にもらったポイントを割るところまで押し込まれてしまいました。以下はそんなある日の手牌ですが、さて皆様は何を切りますか?


 親が連チャン(※1)して1本場。見ての通り、対面の親が仕掛けています。マンズ連打からの切りで、私は「ソウズの混一色、手の内はまだ孤立字牌がある可能性が高い」と読みました。そこでを切ったわけですが、なんとこれが親に振り込み!

※1 連チャン=連荘とも書きます。現在主流のルールでは、親がアガるかテンパイして流局することにより親を続行することができ、それを連チャンと呼びます。

 いや〜、字牌とソウズを1枚も切らずにピンズの混一色が出来上がっているとは、参りました。この放銃が痛く、せっかくトップ目だった私はラスでこの半荘を終えることになってしまいました。

 仮にテンパイ気配を察知していたとしても、ソウズとピンズは切れるわけがないし、も安全とは限りません。そうなると、確実に通るのはくらいしかなく、いずれ手詰まりになっていた可能性があります。天鳳位様だったら、この状況でマンズを落とすのでしょうか。そして翌日には以下のごとく・・・。


 親の足止めリーチにオリてくれずに追っかけリーチを食らったあげく、一発で高目のを放銃、しかも裏ドラ3枚! 高目でやっと2,600点、安目ならただのリーチのみの手がハネ満って・・・。もちろん、こんなことは一年中麻雀を打っていれば何度かあることなのですが、こういうことが連続で降りかかってくるのが不ヅキの状態です。

 念のため補足しておきますが、どこかの団体の重鎮たちのように「悪い打ち方をすればツキが下がる」とか「振り込むと運が落ちる」とか、インチキ占い師のようなことを言いたいのではありません。あくまで「今自分は不ヅキの状態である」「悪い抽選を連続で受けている」ということを言いたいだけであります。

 同じ日の手牌が以下。私はトップ目で、上家からリーチがかかったところですが、皆様なら何を切りますか?


 さすがに一発でを勝負する勇者はいないでしょう。現物はいくつかありますが、今後復活することを考えれば切りが妥当なところでしょうか。これを下家がチーし、次巡こうなりました。


 親リーチの現物なのでをツモ切ると、下家にズドン。


 なんと隠れドラ4。この捨て牌で暗刻の隠れドラ4テンパイは読めないっすわ。下家はただの一発消しかタンヤオだと読んでいましたし、テンパイとは思っておりませんでした。さすがの天鳳位様も、これは私と同じ運命をたどるのではないでしょうか。そうでないという猛者がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいです・・・。

 そんな不運な状態が続いたある日の手牌が以下。下家からリーチがかかったところですが、さて何を切るべきでしょうか?


 ドラが2枚あって567の三色も見える好手牌…なのは、リーチが入る前の序盤までの話。完成メンツがゼロで相手からリーチがかかった状況でこの手牌なら、攻める手はありません。守り切る一手です。さすがに絶不調の私でも、そこまでは分かります。

 この手は今通ったをツモ切るのが唯一の正解で、そのほかは全部誤打です。実戦の私は、下家の現物を切り、混一色をテンパイしたばかりの対面(親)に11,600点の放銃。ブットビで半荘終了となってしまいました。

 親は第一打がで混一色気配の上に、リーチの一発目に危険牌のを押してきています。混一色をテンパイしていてもおかしくないので、鳳凰卓にいる七段以上の方なら大半がを切るのではないでしょうか。次巡安全牌を引かなければの対子落としです。私はやることなすことうまくいかず、集中力を欠いていたためにこういう誤打をしてしまったのでした。

 「不ヅキを嘆く前に、メンタルを整えよ」という教訓となった半荘でした。自分への戒めのため、このあと「数日間麻雀禁止の罰」を自分に課しました。大反省です。泣きたい・・・。



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