2020年8月19日の天鳳日記
<新天鳳位との対戦>

 わたくし、また八段に降段してしまいました。前回降段した時は不調の自覚があったのですが、今回はそれがありませんでした。「なんだか知らないけど、やたら運がないな」と。もちろん長く麻雀を打っていれば、自分に不利な抽選を受け続ける期間というのは必ず存在します。そんな時に腐らず、被害を最小限に食い止める打ち方ができる人こそ勝者なのでしょう。

 普通に考えて「ミスはゼロだけどずっと不運だった」ということはあり得ず、天鳳位様などの強者にお金を払ってもいいから自分の麻雀を添削してほしいところですが、残念ながらそのようなコネもないので、自分で勉強するしかありません。まだ九段だった頃、天鳳位のCLSさんと対戦したときの牌譜を見ることにしました。CLSさんは2020年8月12日に天鳳位になったばかりの強者です。

 東1局は私が2千点のアガリ(CLSさんの放銃)、東2局はCLSさんのカンチャンリーチで裏ドラが2枚乗りハネ満をゲット。この2局は私が打っても同じ結果になっていたでしょう。迎えた東3局のCLSさんの配牌です。


 私ならを打つんですが、CLSさんは切り。次巡もをツモ切り! 狙いはピンズの混一色で、オタ風のから仕掛けています。親なので脅しの意味もあったと思いますが、下家からリーチが入ってあっさり撤退。私が打っても結局は撤退することになりそうですが、混一色ドラ1の1シャンテンまで手を進めたCLSさんのほうが明らかに上回りそうです。

 東4局は私のドラポンと、アンカンからのツモ切りリーチが入っています。を引かされ、リーチには通りますがドラポンの私に通るでしょうか?


 まあこれは通りやすいですね。実戦でもツモ切りでした。もし上家の私に待ちがあるとすれば、の形からを切ったことになります。それならを引いたとき手の内に残してを先に切るでしょう。

 からを切ってのシャンポン待ちも考えにくいところ。から切り→ツモ切り→切りでのカン待ちも可能性は薄いですね。だからは高確率で通ります。これはヘボ九段(現ヘボ八段)の私でも分かります。

 もちろん上記の読みを逆手にとる打ち方もありますが、ラス目の私にそんなことをする余裕はなく、そもそも実戦ではまだ1シャンテンだったのであります。対面はなんとフリテンリーチ。押せる牌を見事に押し切ってCLSさんが2,000点をゲットしたのでした。

 南1局はリーチをかけていた私が7,700点の放銃でした。南2局はCLSさんがリーチをかけますが、対面が2,000点のアガリ。南3局はCLSさんが3巡目に超特急の1,000点放銃。この3局は私が打っても同じ結果になっていたと思われます。そしてオーラス、立て続けに2軒リーチが入りました。


 共通安牌はゼロ。普通は親にだけは放銃しないよう打つところですが、この場合は自分がトップ目で親が2着。だったら、親に振り込んで2着を確保するというのも大いにありでしょう。ただし親満までならセーフですが、親ッパネを放銃すると3着まで転落してしまいます。

 私なら対面の安牌であるのワンセットを落として、親ッパネじゃないことを全力で祈りますね。しかしCLSさんは2人のスジっぽいを切って対面に7,700点の放銃! 対面が3着からトップに浮上、CLSさんはトップから3着に転落となってしまいました。そして私はラスのまま終了。一応ハネ満の1シャンテンにはなっていたのですが(泣)

 もちろんを切った意図はご本人にしか分かりませんが、これはどうなんでしょう。親は打ちが早いから通りやすいかもしれませんが、対面には通る保証が全くありませんので。ちなみに親のリーチはペン待ちでした。

 今日の教訓。「天鳳位様だってミスはする。だったら九段程度の私にはもっとミスが多いのは当たり前。八段に落ちたのは、不運じゃなくて実力以外の何物でもない」こういうことになりますね。ミスを減らして必ず九段に舞い戻って見せます!



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