2021年4月6日の天鳳日記
<六段まで落ちた>

 東3局、2着目の南家。さて何を切りますか? と言っても二択くらいしか考えられませんが。


 実戦ではを切り、下家にチーされました。混一色で捨て牌に迷彩(※)を作るというのは昭和時代の戦術で、令和では時代遅れ。相手の読みを惑わせようとするよりも、少しでもテンパイ確率を上げるほうが有利です。しかし、この局面は迷彩が有効な数少ないケースと言えるでしょう。

※ 迷彩=自分の手牌の受け入れを多少狭めてでも、相手に待ちを絞らせないよう捨て牌を工夫すること。今回の場合はマンズの混一色なのに、先にマンズを切って後でピンズを切ることにより、マンズの一色手とは読まれにくくしています。

 ポンしているはオタ風。私はの対子を落としているのでトイトイの可能性は低く、切りが早いのでチャンタも薄く、後ヅケか一色手だと読まれているはず。できればかドラののどちらかを他家から切ってほしい局面ですが、ここでマンズの一色手だと読まれてしまうとそう簡単には切ってくれないでしょう。しかし都合の良いことにまだソウズと字牌しか切っておらず、手の内にピンズは1枚だけ。ここは先にマンズを切って、ピンズの一色手と読み間違えてくれることに期待します。したがって、


 上図のももちろんツモ切り。上家はを切ってくれており、どうやらマンズは警戒されていなさそう。次巡上家からドラのがあっさり出てポン、ここで切りでテンパイしました。


 次巡すぐさまをツモって満貫。おかげでこの半荘トップを取ることができました。ここまでうまく相手を騙せるケースは少ないですが、戦術の引き出しとして頭に入れておいて損はないと思います。

 実は今ご紹介したのは、けっこう前の実戦。今は六段まで落ちており、鳳凰卓で打つ権利を失ってしまいました。100半荘くらい連続で猛烈な不ヅキに見舞われたのが原因だと思います(もちろん、その間私にミスがなかったわけではありません)。

 「Maru-Jan」とか「雀魂」に行けば普通の麻雀が打てるのに、調整を済ませて天鳳に戻ってみるとあまりに酷い配牌、酷いツモ、先手が取れずに相手のスピードに太刀打ちできない、やっとテンパイしてもリーチで勝てない・・・こんなことの連続でした。特上卓に行けば相手のレベルが落ちるので勝てるかと思いきや、そこでも全く勝てない日々が続きました。

 ラスを食らったら五段降段というところまで落ちましたが、そんなある日の半荘で恵まれた配牌・伸びやかなツモがやって来ました。半荘通して恵まれていたのはマジで100半荘ぶりくらいかも。「あ、たった今不ヅキの期間が終わったな」と明確に実感したのは人生初かもしれません。その半荘だけでなく、翌日以降も普通の配牌・普通のツモで普通の麻雀を楽しむことができ、時にはラッキーが続くこともあり、降段の心配がないところまで押し戻しました。ちなみに、打ち方はほとんど変えてません。

 あまりに不ヅキだとここに書くネタすらないんですよね。しかしようやくネタが溜まりつつあるので、次回以降の更新をお楽しみに。最後に補足しますが、不ヅキというのは「悪い抽選を連続で受け続ける状態」のことであり、「振り込んだらツキが下がる」とかそういうのじゃないですよ。



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