2021年6月6日の天鳳日記
<特上卓で打つ楽しみ>

 六段に降段して特上卓に来ると、鳳凰卓のように天鳳位様などの有名人と対局できる機会はほとんどありません。数年前に特上卓で打ってた頃の知ってるメンツを見つけ「まだいるんだ〜」と懐かしく思うことはありますが。

 代わりによく見かけるのが、七段以上で鳳凰卓で打つ権利を持っているのに特上卓にやってくる人。「特上卓なら勝てる」とでも思っているのか? あとは、せっかく七段なのにレーティングが2000に満たないので、鳳凰卓で打つ権利を持っていない方。もったいないことです。ちなみに私は七段に昇段した頃にはすでにR2000を超えていたので、七段以上で鳳南で打ったことは一度もないはずです。たぶん。

 数年前の私なら七段というだけで多少ビビっていましたが、元九段である今は「なんでお前がこんなところにいるんだ、懲らしめてやる」くらいの気概です。決して相手をなめているのではなく、良い意味で相手を見下ろしているのです。というか、有名人のいない特上卓で打つ楽しみって、それくらいしかないのです・・・我ながら情けない限りですが。

 さて私の下家の七段さん、R1998のため鳳凰卓で打つ権利がない模様。対局中にググッたら、なんとAV女優の名前であることが判明。この女優ご本人様であるなら別ですが、そうでないなら・・・(自主規制)。多分後者なので懲らしめてやろうと思ったのですが、七段さんがトップを快走します。その七段さんの手牌、以下の図で上家のを鳴きますか?


 実戦ではをチーして切りとしています。次巡を切って対面に7,700点を打ち込んでいますが、これは油断ではないでしょうか。こんな打ち方では成績が安定しませんし、鳳凰卓には上がれません。対面はテンパイ気配濃厚ですから、安手の3シャンテンのトップ目としては全力で逃げ回るしかありません。

 甘い放銃をした結果、南3局では私のリーヅモ純チャン三色ドラ1の倍満が炸裂して一気にトップに浮上、オーラスでは3着目がラス目から満貫をアガり2着浮上。なんと、七段さんは断トツだったのにたった3局で3着まで転落して半荘を終了することになってしまいました。

 別な日、開局早々の親の手牌。下家から切られたを鳴きますか?


 ドラがですし、これはポンしました。私の感覚だと、鳳凰卓ではけっこうこういう仕掛けは空振りするのですが、特上卓だとなんとかなります。手の内の3対子が、いずれもリャンメンに変化しない端っこなので、メンゼンだと重すぎます。この場合は仕掛けても親満(天鳳ルールだと切り上げず11,600点)あるのが大きいです。

 実戦では次巡すぐさまもチーすることができ、7巡目に以下のような形となりました。何を切りますか?


 これは特上卓レベルなら基本問題。上家からが鳴けそうなのでは残し、ポン材(※)も残すので消去法で落としが正解となります。

※ ポン材=ポンできる材料。この場合はの対子のこと。チーは上家からしかできませんが、ポンなら誰からでもできるので、仕掛けるときはポン材を残すようにすると成功しやすいです。

 運良く次巡を自力で引いてテンパイ、11,600点を物にしました。ただし、この後東4局で先制リーチをかけていた時にハイテイでダマテンの親ッパネに放銃して、この半荘はラスに終わりましたが。

 今回に関しては鳳凰卓で打っても同じ結果になった可能性が高いですが、特上卓ではけっこう図々しい仕掛けが成功することもありますので、皆様も試してみてはいかがでしょうか。



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