2021年6月26日の天鳳日記
<スイーツ打法>

 南2局、ダンラスの私が最後の親番を迎えています。5巡目に上家からが切られましたが、鳴くべきでしょうか?


 対面が2フーローしていて早そうなのと、地味ながら上家もまあまあ整っていそうなので実戦ではポンしました(実際には他家3人とも2シャンテン)。他家に動きがないか、せめてもっと好形ならば見送ってメンゼンで仕上げて失点を回復したいところですが、この形なら(しぶしぶですが)ポンが正解だと思います。

 この場合は見送ってメンゼンで進めても、を引いてのピンフのみや暗刻のタンヤオのみで終わる可能性がけっこうあり、リーチしても大した得点にはならず一発逆転はおそらくできません。むろん手を遅らせれば他家にアガられてしまうケースも多く、それならば他家の仕掛けを潰してしまうことを優先すべきでしょう。ちなみにメンタルがやられていると、こういうのをポンせず見送ってしまうことがあります。私の未熟なところですね。

 結果はすぐに1,500点のアガリ。1本場で1300オール、2本場でリーチのみの2000点と、安手ながら点差を縮め、そして3本場で親満の出アガり。ダンラスだったのが2着に浮上し、トップ争いにも参戦することができました。しかし激戦の末3着に転落して迎えたオーラス。この半荘24局目でした。


 こんな配牌では何もできそうもありません。1巡目から安全牌を貯める打ち方に徹しましたが、ツモが勝手に押し寄せてきてこうなりました。さて何を切りますか?


 長考しましたが、このはものすごく通りそうなんですよね。もし待ちがあるとすれば、みたいな形からを手出しで切り、をポンしてドラを切ったことになりますが、手順としてはちょっと不自然かなと。つまり、は完全孤立牌を切ったものである可能性が高そうなんですよね。

 もうひとつ、アガリ牌のは対面に暗刻か全部山に生きているかどちらかとも読んでいました。上家は落としが入っていますし、下家は第一打にを切っていますがこれは明らかに孤立牌でしょう。あとは対面がの形からを切り、をポンしてドラ切りというのは普通だとおかしい手順ですが、逆転のためにトイトイとドラへのくっつきを天秤にかけていたのなら筋が通るので、あり得なくはありません。とはいえ全山か、せいぜい下家が1枚くらい押さえている程度じゃないかなと実戦では判断していました。

 補足として、トップ目の下家は明らかにオリ気味、ラス目の上家は真っ直ぐ打ち進めているはずですがまだノーテンと判断していました。実際には、下家は七対子1シャンテンで粘っているもののオリ気味で、上家は役なしタンキの仮テン、ただしツモってもラスのままなのでアガれないという状況でした。あと、対面は六段ながらレーティング2100オーバー、下家も2000台で、しっかりした打ち筋で私の読みと波長が合う相手と感じていました。

 だから実戦ではを気合で勝負して無事通過し、3枚とも山に生きていたをツモってハネ満、2着に浮上しました。ちなみに対面は、上図の段階ではこんな片アガリのテンパイでした(その後フリテンの待ちに変化)。やはりピンズは持ってませんでした。


 理屈では前述の通りなのですが、天鳳ルールだとこういうのはオリたほうが無難ですね。3着が2着になることには大した意味はないのです。それより3着からラスに転落することが痛恨すぎるので、安全そうであっても危険のある橋を渡る必要はありません。もちろんラス目の手が早そうなら自分も行かざるを得ないのですが、今回は2着目の親のほうが早そうなので親に任せたほうが無難だと思います。こちらは真ん中のタンキ待ちですし。

 私もそれを承知の上で、なんとなくめくり合いをやってみたくなっちゃったんですよね。24局も戦ってテンションがおかしくなっていたのかもしれません。何か天鳳を打つ楽しみを欲しているところでもありましたので、「太ると分かっていてもつい食べちゃうスイーツ」のような、自分へのご褒美だと思っています。皆様にはお勧めしませんが。



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