2021年12月5日の天鳳日記
<実戦何切る問題>

 私はノートPCで天鳳を打つことが多いのですが、購入時に付属したBluetoothの無線マウスを使っていました。2ヶ月半くらいで乾電池を交換する必要があるのですが、天鳳対局時に電池が切れること2回! さすがにこれはまずいと思って、有線マウスにしようとしたのですが・・・。

 USBポートがノートPCの左側にしかないことに今さら気づきました。私は右利きですので、PC左側にマウスを接続して背面から配線を回して右側に持ってくる必要があるわけです。コードが絡まることがあるし、なんとも面倒臭い!

 ちなみに私が使用しているのは小型を売りにしたモバイルPCとかではなく、それなりのスペックを備えた大きめのノートPCです。USBポートの数を削減すれば製造コストを削減することができる、というメーカーの都合だけの仕様なんでしょう。これが最近のトレンドなのかこの機種がたまたまそうなのかはよく分かりませんが、あまりいい気分はしませんなあ。

 さて本題に入りましょう。現代麻雀では昔ながらの平面的な「何切る」よりも、押し引き判断や鳴き判断の重要性が増しています。しかし、それでも何切るの重要性が失われたわけではありません。東3局、私が微差でトップ目の局面ですが、何を切るべきでしょうか?


 思わず私も長考してしまった難しい手牌です。単純に得点の期待値という意味では、を切って一通とドラの両天秤にするのが良さそう。上家からが出たらチーしてドラタンキにするという図々しい仕掛けも可能です。

 しかし明らかにソウズが高そうな場況。こんなペンを残すより、場に安いピンズ待ちを目指すほうが勝ちやすくなると私は思います。そこで実戦ではを切ってソウズのアタマを固定しました。一通こそなくなりますが、実はこれが12種34牌で最も広い1シャンテンでもあります。裏目のを引いたらを切り、タンヤオや345の三色を狙います。

 実戦では直後に下家が最後のをツモり、山にはゼロ。私の読みは正しかったわけですが、次巡引いたのは。理想には程遠いツモですが、手替わりを待つ余裕はないので即リーチ。カンは山に2枚ありましたが引くことはできず、1人テンパイで流局しました。地味な1局を紹介しましたが、鳳凰卓に戻るにはこういうのを積み重ねないといけません。

 続いて点棒にほとんど動きがない東2局、西家で4巡目。ここは何を切りますか?


 チートイツ1シャンテンですが、私はを1枚外すことを推奨します。メンツ手に行けそうな形ですしこうしておけば食いタンにすることもできるので、一時的に2シャンテンに戻したとしても、結果的にはアガリが早くなることが多々あります。実戦でも食いタン赤1の2,000点を物にしています。

 それでは、以下の図では何を切るべきでしょうか? 開局早々なので、点数状況は気にする必要がありません。


 なんとなくに手をかけたくなる手牌ですが、肝心のメンツがゼロで二度受けも2つあるので、パッと見以上にメンツ手では不自由な形なのです。こういう時はチートイツの可能性を捨てないことが重要です。「シュンツ病」に陥らないよう、お互い気を付けましょう(むろん私も何度も失敗しています)。

 ここは切りが正解で、チートイツの可能性を残しつつ、裏目はタンヤオが崩れるツモくらいなので最も合理的な打牌です。もちろん食いタンで仕掛けることも可能。実戦ではを切り、3巡ツモ切りの後を引いたのでここでメンツ手に決めました。その後タンピンでテンパイしてリーチしましたが、他家にアガられています。

 次の問題。南2局で、私は親番が残っていない北家。さて何を切るべきでしょうか?


 ソウズがゴチャゴチャしていて分かりにくいですが、を切った場合はがくっついた形となり、いわゆる「完全1シャンテン」の形であることが分かります。

 ちなみにを切った場合はがくっついた完全1シャンテンです。どちらでも大差ありませんが、実戦ではに未練があったのでを切りました。結局食いタンで1人テンパイで流局し、目的を達することができました。

 なお、切り以外は誤打に近いです。例えば切りだとタンヤオになる確率は上がりますが、その分アガれる確率は下がるでしょう。すでに12巡目、おまけに1〜3着が競り合うこの局面では、ツモを拒否する理由は何もありません。



1つ前の日記へ  天鳳日記トップに戻る HOME  1つ後の日記へ