2022年9月23日の天鳳日記
<正解が分からない>

 一見すると当然のように見える一打でも、一考の余地があることも。だから麻雀は奥が深いですし、いまだに結論の出ていない部分が多いのです。

 さて私は残念ながらダンラスですが、親番で2連続1人テンパイで流局、2本場で以下のような配牌を手にしました。何を切りますか? リーチはかけますか?


 結果を先に書きますと、私はノータイムで切りでダブリー(※1)をかけ、誰からも出ずツモれず、1人テンパイで流局しています。このアガリ逃しが痛く、この半荘はラスのまま終了してしまいました。

※1 ダブリー=1巡目に誰の鳴きも入っていない状態でリーチをかけると2翻にアップすることをダブルリーチと言い、略してダブリーと呼びます。

 冷静に考えてみれば、待ちとは言っても自分で4枚使っているので残り8枚。普通のリャンメン待ちと変わりません。だったら、出やすさ重視で切りのタンキというのも有力ではないでしょうか。ちなみに、ダブリーを受けた南家と西家の手牌が以下の通り。





 切りでリーチをかけたとしても、がすぐにも出そうな形ですね。結果論と言えば結果論ですが、序盤のション牌字牌タンキはアガリ率が高いのもまた事実。どちらが正着なのかは、今の私には分かりません。

 お次はこれ。ラス目の私は何を切るべきでしょうか?


 もちろん自分の手の都合ならツモ切りしかないのですが、私は下家の親にのヤミテンが入っている可能性が高いと読んでました。持ち時間の短い天鳳ですから、さすがに「読み切っていた」とカッコイイことは言えないのですが、理屈よりも感性の世界です。

 読みを言語化しますと、親は第一打の後は中張牌(※2)を連打しています。これはピンズの一色手かチャンタ系か、それとも単に手が良いだけかはまだ分かりません。その後は手出し(※3)が続いており、相当手が整っているでしょう。

※2 中張牌=「チュンチャンパイ」と読み、2〜8の数牌のこと。普通は1、9、字牌から切ることが多いので、序盤から中張牌をたくさん切ってくる人はとても目立ちます。
※3 手出し=ツモった牌を手の中の牌と入れ替えて切ること。

 そんなときにスッとが手の内から切られたのですが、これが孤立牌とは考えにくく、の形から切られた可能性が高そう。最低でも1シャンテン、ダマでテンパイしていてもおかしくはありません。リーチしないことから考えて、親満クラスの高い手かもしれません。

 とはいえ、当然のことながらそうと決まったわけではありませんし、私はラス目で5,200点の中堅手をテンパイ。ここでオリて3着目の親にアガられたら、ますます私がラスで終わる確率が高くなってしまいます。親の手を叩き潰すためにもをツモ切りましたが、やはりというか以下の11,600点に放銃となってしまいました。


 これでラスから、もっと酷いダンラスに転落。南2局にハネ満をツモって反撃はするものの、先ほどの失点が大きくラスのまま対局終了となってしまいました。

 結果は最悪でしたが、私の打ち方はどうだったのか? これも現在の私の実力では正解が分かりません。ピンズが高く、カンはアガリ目が薄いことを踏まえて、グッと我慢してオリたほうが良かったのかなと今では考えていますが、さて天鳳位様ならどう思うでしょうか。

 強者でも打ち方が分かれ、天鳳位様でも正解が分からない手牌があるのが麻雀の面白さ。六段の私は、もっともっと頭を使って悩んだほうが良さそうですね。



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