2022年10月22日の天鳳日記
<鳳凰卓に復帰!>

 いきなりですが、以下の手牌で上家が切ったをチーしますか?


 私の捨て牌が変則手模様になっていますが、別に変則手を狙ったのではなく、成り行き上そうなってしまっただけでした。しかしせっかくなのでそれを利用させてもらうことにし、実戦ではチーしてを切りました。ソウズの混一色に見せかけたブラフ(※)ですが、ドラのが重なればもちろんソウズに染める必要はなくなります。

※ブラフ→ハッタリ・威嚇・こけおどしといった意味があります。ここでは、一色手に見せかけているものの、実際にはそうでないことを示します。

 さて、こういうブラフはどの程度の効き目があるのでしょうか。その後私はを切っていかにも「ソウズの混一色をテンパイしました」という雰囲気を出しましたが(実際は2シャンテン)、その直後の13巡目の対面さんの手牌がこちら。


 実戦ではこのを止め、切りで回ってくれました。ブラフの効果であることがお分かりいただけるでしょう。結果は下家にリーチをかけられ、2人テンパイで流局。1,500点の支払いとなりました。全員ノーテンとかならもうちょっとカッコ良かったのですが、そううまくいくことは滅多にありません。

 そんなこんなで、六段昇段後は順調に勝ち進みました。一度七段昇段にリーチをかけましたが、2連続ラスで転落。その後トップ3回、2着1回、3着3回の好成績で再び七段昇段にリーチをかけましたが、またラスを食らって転落。今までは昇段リーチはすぐにツモっていたのですが、今回ばかりは鳳凰卓がちらついて平常心ではなかったのかもしれません。

 しかし2着、トップと取って3度目のリーチをかけました。鳳凰卓復帰にはトップ条件ではありますが、2着を取れば次の半荘は2着でもOKとなります。手が入らず苦しい半荘でしたが、粘りに粘りに粘りに粘って逆転して、トップでオーラスを迎えました。以下の手で何を切りますか?


 正着打ではないので皆様にお勧めはしませんが、前述の状況を踏まえて実戦ではと落としていきました(普段はもちろんこんな打ち方はしません)。テンパイが遅れるのは構わない、最悪テンパイを逃しても構わないが、相手のリーチとペンチャン待ちで戦うつもりはないという意味です。

 安全牌のを切るつもりはありません。ならば打ちが普通ですが、ペンと心中したくなかったのです。を切って前に出るときはリャンメン待ちで、という心境でした。その結果、以下のテンパイを入れて無事にアガりきりました。


 2021年1月に六段に落ちて以来、約1年9か月ぶりの鳳凰卓復帰。いやー長かったですね。「元九段なんだし、特上卓なんか楽勝だろ」と考えていたのは、本当に最初の数日だけ。それ以降は苦戦・苦闘・苦悩の連続でした。ハッキリ言えるのは、特上卓にも鳳凰卓レベルの打ち手がゴロゴロいるということです。


 最初に天鳳に登録したときは六段昇段にほぼ1年、七段昇段に4か月でした。今回は六段復帰に約10か月、続いて七段復帰に約5か月です。なぜか五段で長いこと足踏みして、六段はわりとあっさり突破しているのです。どちらも同じ特上卓なので、ラスを引いた時のポイント以外は条件は変わりませんので理由は謎です。

 特上卓で負けが込んで心がベコンベコンにヘコみまくったこともありましたが、あきらめなくて本当に良かったです。麻雀は精神力に大きく左右されるゲームだということが改めてよく分かりました。降段してガッカリしている方も、どうか強い気持ちで戦ってください!

 次回からは鳳凰卓での日記に切り替わります。私は鳳凰卓で勝てるのか、それともはね返されるのか!? どうぞご期待ください。



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