2022年12月16日の天鳳日記
<天鳳位の実戦譜>

 鳳凰卓に復帰してトップを取りまくっているのですが、ラスも多いのでポイント的にはマイナスとなっています。いつも通りラス回避麻雀を打っているつもりなのですが、2着と3着が少ない結果となっており、たまたまかもしれませんが自分の麻雀に何か問題があるのかもしれません。

 ひたすら実戦を打ちまくる方法もありますが、それだけではいずれ成長が頭打ちになるでしょう。私は天鳳位様の牌譜を見て勉強することにしています。それもボーッと見るだけでなく、自分の打牌とどこが違うのか、考えながら見させていただいています。本日は私の実戦譜はお休みして、2022年5月に4人打ち22代目天鳳位となった「じょにおん!!」さんの実戦譜をご覧いただきましょう。天鳳位になる直前のものです。さあ東1局の親番、以下の配牌で何を切りますか?


 以前の私なら切りでしたが、今はを切ってファン牌を枯らしに行き、タンヤオを狙います。しかしじょにおんさんは切りでの重なりにも期待する打ち方でした。同様に、3巡目に引いたも残しているのですが、実はこれが結果的に大正解でして・・・。


 バック(※1)のアガリを物にし、連チャンに成功しています。ファン牌を切り飛ばしていたら、このアガリは生まれていません。わずかな切り順の違いで、こんなにも差が出るものなのですね。さて東3局、2人リーチを受けて何を切りますか?

※1 バック→後付けのこと。この場合は鳴いた時点では役が確定しておらず、という手役を後からつけています。

 実戦では切りで、私と同意見でした。2人とも切りリーチで、リャンメン待ちに当たるとすればからの切りのような形ですが、このケースはそう多くありませんので、他の無筋に比べれば安全と言えるでしょう。しかも、1枚通れば次巡もを落として凌ぐことができます。結果は2人テンパイで流局し、放銃は免れました。

 さてトップ目で迎えた南1局の親番、ここは何を切りますか?


 実戦ではと落としていきましたが、これだとを引かない限りはテンパイしてもピンフのみ。私の判断では切りで234三色の可能性を残したいと思うのですが、どうなんでしょう。結果は、下家にリーチをかけられてベタオリ、1人テンパイで流局しています。結局この半荘はトップ目でオーラスを迎えますが、親満をツモられて逆転、2着で終えました。

 続いてじょにおんさんが天鳳位になった半荘をご覧いただきましょう。また起家ですが、以下の手牌ではリーチしますか、それともダマテンですか?


 私は10秒ほど考えた末にリーチと判断しました。先制なら役なしカンチャンだろうとリーチでOK。それほど親リーチというのは偉大なのですが、もう11巡目ですし上家と下家もそこそこ手が整っていそうな感じ。迷うところですが、すぐに押し返される恐れがあるとまでは言えません。実戦での考慮時間は不明ですが、じょにおんさんも即リーチを決行、結果はツモって裏ドラ3枚を乗せて親満となりました。ちなみに上家はピンフイーペーコーの2シャンテン、下家は純チャン三色の2シャンテンで、親リーチに対してすぐ降参しています。

 そのリードを保ったまま迎えた東4局南家、またカンチャンでテンパイしましたがここはリーチとダマ、どちらにしましょうか?


 先ほどとは違い、ここはダマテン。私も同じ考えです。6巡目と早いのでリーチで押さえつける手もありますが、トップ目がそんなにリスクを負う必要はありません。結果はドラを引いて手替わりし、上家のリーチをかいくぐって7,700点をアガりました。さて南2局の北家、ここは何を切りますか?


 ちなみにこのをツモ切ると、下家の親にチーテンが入っています(2,900点なので鳴かない可能性もありますが)。私なら字牌を1枚切っちゃうんですが、実戦では切り。これはもう、自分のアガリはあきらめて親には何一つ鳴かせないという構えです。

 親の連チャンだけは避けたいこの場面、いずれは親に対して守ることになりそうですが、じょにおんさんは私よりワンテンポもツーテンポも見切りが早い! このバランス感覚こそ、天鳳位になれた要因なのかもしれません。実戦では12巡目に親リーチが入りますが、ガッチリ守って流局しています。続く3本場、ここは何を切りますか?


 この手がほとんどダメという認識は私と同じなのですが、私は切り、じょにおんさんは落としを選択しました。今度は親が遅そうなので、今のうちに脂っこいところを切ってしまって将来に備えて安全牌を温存しようという考えでしょう。実際は親はタンヤオの1シャンテンではありましたが、ともあれ結果は対面のアガリとなり局を進めることに成功しました。

 これで下2人が競る展開となりましたので、トップ目としては下同士に争わせて高見の見物をするという選択肢も生まれるわけです。この後は無理することなくトップとなり、天鳳位誕生となりました。

 じょにおんさんは私と比べてファン牌を安易に切り飛ばさず、ダメな手はさっさと見切る傾向が強かったです。「人それぞれだから関係ない、自分には自分の打ち方がある」と思うのもアリですが、上を目指すなら謙虚に天鳳位様の打ち筋を参考にする姿勢が必要だと思います。この後の対局では少しだけ打ち筋を調整してみようかな、と考えています。



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