2023年1月15日の天鳳日記
<鳳凰卓の押し引き2>

 東2局、14巡目に下家からリーチが入りました。皆様なら押しますか、それとも引きますか?


 手出し、ツモ切り、手出しリーチなのでが本命、が対抗と読んでいました。通常は相手のリーチの待ちを読む必要はないのですが、ここまで巡目が深ければだいぶ絞れますからね。

 というわけで、私はドラ2枚の1シャンテンではありますが受け入れは狭いですし、運良くテンパイしても対抗のが出ていく形。だったらの安全度は高いものの、わずかなリスクも回避して実戦では完全にオリてしまいました。ちなみにリーチは以下の手牌で、高めをツモって満貫となりました。


 激戦の末、3着目で南1局の親番を迎えました。上家からリーチがかかっていますが、ここでは押しますか、引きますか?


 もちろんリーチの待ちは分からないのですけど、3着目で最後の親番、好形で値段もまあまあの1シャンテン、ということを踏まえれば、ラス目のリーチを叩き潰すためにも押す一手でしょう。実戦ではを押したのですが、次巡通っていないを引かされました。ここではどうしますか?


 先ほど書いたことと矛盾するようですが、今度は切りで回りました。先ほど押したよりもこののほうが危険度が高く、この上さらにテンパイ時にを押すのは危険すぎるという判断です。

 この後望外のを引いてテンパイしたのでを叩き切ってリーチしたのですが・・・。

 下家が共通安牌に窮してを抜き打ち、私に一発で11,600点の放銃! 私は自分でも摩訶不思議と思われる手順でテンパイを果たしましたが、下家の立場になってみるとたしかにが最も安全度が高い牌には見えます。というわけで、私はを切っていたら上家への放銃になるところだったのを踏みとどまったのでした。結果は最高でしたが、この押し引きが最善だったかどうかは自信ありません。

 この親満で勢いづいた私は、トップ目と900点差の2着目で南3局を迎えましたが、ラス目の十段さんからリーチが入りました。ここは何を切りますか?


 ちなみにを切ると、チートイドラドラへ一発で放銃となる地獄の未来が待ち受けています。私も一応鳳凰卓の人間ですので、そんな打牌はしません。私はを切って完全にオリました。結果は上家の十段さんが下家から満貫を仕留めています。

 オーラス、私はアガればトップという手でテンパイしていますが、親の十段さんからリーチが入りました。ここは押しますか、引きますか?


 親満あれば十段さんが逆転トップで、私が3着に沈んでしまいます。さらに私はドラを3枚持っていてリーチが満貫以上ある確率は通常より低いのでくらいは押す強者もいるとは思いますが、天鳳ルールなら私の判断はオリ。ちなみに親は以下のリーチドラ1(裏ドラなし)で、私の1人ノーテンで流局しています。


 ノーテン罰符を3,000点払ったので少しトップの点差が開いて迎えたオーラス1本場、私はまた逆転のテンパイをしていますが、親リーチが入りました。今度はどうしますか?


 私はをツモ切りして押しました。通っている牌が少ないので、無筋の2を切ってもそれほど当たりやすいわけではありません。また落としが手出しで入っているので、待ちが入っている確率は低いでしょう。親は一刻も早くテンパイしてリーチをかけて足止めをしたい立場ですから、の形ならばから切るのが普通です。

 というわけでは無事に通過し、ほどなく私がツモアガって逆転トップとなりました。


 ここで紹介した押し引きも天鳳位様とは意見が異なりそうな気もしますが、今回取り上げたリーチへの押し引き以上に頭を悩ませるのが仕掛けへの押し引き。八段・九段へ復帰する道のりはまだまだ遠いのです。



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