2023年4月30日の天鳳日記
<トップを振り返る>

 いまだ七段のままですが、ポイントはけっこう乱高下しています。昇段まであと数百ポイントまで迫ったかと思いきや、絶不調に見舞われて降段まで数百ポイントまで追い込まれます。しかしそこから開き直って麻雀を打ち、ポイント数は半分より上まで持ってきました。本日は私が打ったある半荘の打牌をチェックしようと思います。

 まずは東1局から。対面の親からリーチを受けていますが、何を切りますか?


 実戦では現物のを切りましたが、ここはを押して1シャンテン維持のほうが勝ります。切りが早いですが、もちろんからを切る人はいません。また、からを切ってシャンポンに決め打つのもレアでしょう。はペンチャンくらいにしか当たらない安全度が高い牌なので、これくらいなら押すのが良いですね。

 実戦ではマンズが伸び、結局全部落として待ちで追っかけリーチ。親から満貫を打ち取っています。

 続いて東3局、トップ目の私が親ですが、いま下家がをポンしてを切ったところ。ここはどういう方針で何を切るべきでしょうか?


 実戦ではをツモ切りしてカンチャンでチーされ、対面から3,900点をアガっています。私の読み通り下家はノーテンだったわけですが、冷静に考えてみるとテンパイ確率は60%くらいありそうに思えます。仮にノーテンだとしても、私の手牌では遅くて間に合いません。いくら親でも、スピードで大きく劣る今回はおとなしく守るべきでしょう。したがって、上図ではを抜いて完全にオリるのが堅実だと思います。

 さて、トップ目のまま南場に入りました。以下の手牌では何を切りますか?


 対面と上家が早そうなので、実戦のように打とスリムに構えるのが正解です。切りは誤打で、安全牌候補の筆頭を切ってはいけません。ここはアガリよりも守備を重視すべき手牌なのです。実戦では9巡目に対面のリーチを受け、上家も仕掛けて応戦しますが、2人テンパイで無事流局しました。

 南1局2本場に入ります。皆様はここで何を切りますか?


 何気ない手牌のようですが、実戦の打が唯一の正解とも言える打牌。を引いても二度受けができるだけですし、裏目がほとんどないのです。打はいずれも裏目が存在するので、お勧めできません。その後実戦では以下の手牌となりました。上家からが切られたところですが、鳴きますか?


 これは鉄チーです。ドラそばのペンチャンをさばいて3,900(+600)点なら何の不満もありません。この変化があるので、最初の図でドラを切ることはあり得ないのです。実戦でももちろんチーして、13巡目に無事アガり、追加点を挙げて局を進めることに成功しました。

 続いて南2局。トップ目の私がドラを引いてテンパイしました。何を切って、リーチはかけますか?


 実戦では迷いながら切りダマ。決して間違いではありませんが、切りリーチのほうが分かりやすいですね。対面がちょっと早そうですが、すぐに押し返されて炎上する可能性はそこまで高そうには見えません。だったら強くリーチに出て、相手を押さえつけたほうが勝利に近づきます。結局、親が仕掛けたので脅しの意味で追っかけリーチをかけて2人テンパイで流局しています。それならば即リーチのほうが良かったでしょう。

 続く南2局1本場。対面からが出ましたが、鳴きますか?


 実戦ではスルーしましたが、ここはポンして打、あるいはドラ切りでも良いくらいです。トップ目である自分がドラを切ることを躊躇してしまったのですが、こういうところでドラをスパッと切ってさばける打ち手は真の強者です。その結果、親に2,000オールのアガリで連チャンを許してしまいました。

 結局この半荘は6万点超の大トップだったのですが、このように反省点だらけです。負けた牌譜を見直すのがイヤだというのなら、勝った牌譜を気分良く見直してみるのはいかがでしょうか。ひたすら実戦だけこなすよりも、確実に雀力アップにつながるでしょう。



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