2024年7月27日の天鳳日記
<ミスのない半荘>

 最近は自分が打った半荘を後から振り返るようにしていますが、まれに「ミスがほとんどない半荘」「完璧な半荘」であることがあります。A級ミスがゼロなのはもちろん、B級ミスらしきものも見当たらず、あったとしても軽微なミスだけという半荘です。ただし期待値が上がりすぎないよう最初にお断りしますが、今回紹介するのはとっても地味な内容です。

 東2局、まだ点棒の動きはあまりありませんが、4巡目の親のこの手牌で何を切りますか?


 ドラを切るのは時期尚早。この後のツモを広く生かすという意味で打が正解で、実戦でもそうしています。それほど難しい問題ではありませんが、調子が悪いととかとか、もっと酷いとを切ってしまうこともあります。

 さて8巡目になって以下の手牌になりました。今度は何を切りますか?


 親とはいえ、8巡目でまだこの形ではアガれる気がしません。ほんのり234三色も見えますが、が2枚切れているので打が妥当でしょう。結果はノーテンで流局しましたが、放銃は免れています。

 続く東3局、上家から切られたを鳴きますか?


 これは鉄チーですね。メンタンピンに仕上げたいのは山々ですが、ドラ含みのカンチャンを処理できるメリットは大きいです。実戦でもチーして、対面のアンカンによりもう1枚ドラが増えて1000・2000のアガリを物にしました。

 東4局、下家のドラポンが入った直後の手牌ですが、ここでは何を切りますか?


 当然ですがこんな手で下家と勝負する気は起きません。は全員の安牌なので温存し、実戦ではを切りました。一応チートイツの可能性を残した一打ですが、上家に合わせて打とか現物の切りでも問題ありません。結果、全員ノーテンで流局したので私としては大成功です。

 南1局、こんな手牌では何を切ればいいでしょうか?


 早くて安い手。ドラへのくっつきを見ながら、安全そうなは温存して打が良いですね。実戦ではこの後をポンし、700・1300のアガリとなりました。

 接戦で微差のトップ目で迎えた南2局の親番。上家から切られたをチーしますか?


 実戦ではチーして打としましたが、見送っても悪くはありません。ただ見送ってメンゼンで仕上がる気が全くしなかったので、図々しくドラタンキまで視野に入れて仕掛けました。結果は上家が2,000点をツモっています。

 オーラス、私は2着ですが3着の上家との差はわずか900点。このは鳴きますか?


 鉄ってほどじゃないですが、これはポン推奨です。実戦ではポンしてを切りました。

 ということで、予告通りたいへん地味な半荘でした。細かいミスはもちろんありましたが、大きなミスはゼロだと思います。それでもトップは取れずに2着ですが、振り返ってみるとトップを取った対面の八段さんもほとんどミスをしていないんですよね。ミスをしないだけでは勝てない、ひとつのミスが致命傷になる。いかに鳳凰卓が厳しい場であるか、改めて痛感させられました。



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