南1局、2着目で迎えた私の親番。まだ3巡目ですが、ここでは何を切りますか?
何切る本を発売している身として、これは間違えられません。打のタンヤオ狙いも見えますが、それだと11種38牌の受け入れ。正解は打で、これだと13種43牌の1シャンテンとなります。タンヤオこそ崩れやすいですが一通が狙えますし、そうならなくても赤ドラありのピンフリーチで十分でしょう。
次巡を引いて以下の図となりましたが、今度は何を切りますか?
点数重視なら打で、14種47牌の受け入れ。実戦の打は好形重視で、16種50牌の受け入れがあります。親なので愚形リーチも辞さないとはいえ、愚形のタンヤオより好形のピンフのほうが良いと思います。
ところが実戦では次巡以降と連続で引いてアガリ逃し。待ちのリーチをかけますが、1人テンパイで流局しています。もちろん結果論なので気にしません。
1本場も私の親リーチが空振り、やはり1人テンパイで流局。続く2本場、親の配牌ですが何を切りますか?
かを切れば2シャンテンですが、5種20牌しか受け入れのない、狭い手牌になってしまいます。それよりはを切っておくと、タンヤオが狙えるうえに21種74牌の受け入れがある3シャンテンとなり有利です。
ところが次巡を引いて即裏目。涙が出そうになる状況ですが、さてここでは何を切るべきでしょうか?
こういう時にフリテンを恐れてを落としたくなりますが、これは良くありません。をチーする手もありますし、フリテンを回避する手段はいくらでもあるのですから、ここはを切るのが正解です。実戦では先にを切ってしまいましたが、これも間違いでした。
4巡目にこうなりましたが、ここでは何を切りますか?
ツモ切りで6ブロック続行も悪くはありませんが、それよりもここでを落としてフリテンを回避するほうが良いでしょう。結果、喰いタン赤1で1000オール(+2,600点)の収入で、3人副露のスピード合戦に競り勝ちました。
3本場は親が流れ、迎えた南2局4本場。2人リーチに対してオリていましたが、完全安牌が尽きました。さて何を切るべきでしょうか?
打牌候補は。それ以外は誤打でしょうが、この3つならどれも間違いとまでは言えません。ただし実戦ではを切って、親にリーチ・チートイの4,800(+1,200)点の放銃になってしまったのは痛恨でした。
が4枚見えており、親はの切りが早く、対面はの切りが早いので、ノーチャンスの打のほうが良かったかなぁとも思います。しかしも誤打ではありませんので、クヨクヨしないほうが良いでしょう。ちなみに対面は待ちでした。
気を取り直して南2局5本場。ドラトイツでテンパイしましたが、何を切りますか? リーチはかけますか?
ここは打のダマ一択ですね。対面が仕掛けてますし、はダマでも出にくいでしょう(実戦では上家と下家が1枚ずつ抱えていました)。結果は対面に1,000(+1,500)点を放銃しました。
それでも2着目でオーラスを迎え、上家の親がを切ってきました。これは鳴きますか?
対面の仕掛けの点数は分かりませんが、指をくわえて見ている手はありません。チーしてを切り、一通狙いが正解です。これを鳴けるかどうかで着順が1つ違ってくると言っても過言ではないでしょう。結果、なんとかアガリきって2着を確保しました。
難しい手牌が多い割に正解を選ぶことができていたとは思うのですが、裏目が多かった半荘でした。2着確保で良しとしなくてはなりません。