四麻の第25代天鳳位である、小林流牌手さんと対戦する機会を得ました。2024年12月1日に天鳳位になったばかりで、天鳳位になってからは初対戦(通算4戦目)。基本的に小林流牌手さんの視点で見ていきましょう。
東1局、
を鳴きますか?

ま、これは鳳凰卓ならほとんどの打ち手がポンするでしょう。完全に結果論ですが、このポンによって私がダマ満貫をツモアガリ。

東2局、上家から切られた
を鳴きますか?

対面が仕掛けたばかりのところですが、私ならさすがにこれはスルーします。しかし小林流牌手さんはチーして打
。副露率が高いことで有名な小林流牌手さんらしい仕掛けと言えるでしょう。対面が仕掛けたので、打点を落としてまで速度を合わせたのだと思います。すると、上家からリーチが入りました。さて以下の手で何を切りますか?

私なら打
で一歩後退してるところですが、小林流牌手さんは打
。かなりの危険牌ですが、ドラ筋の
よりはマシ。親番なのでギリギリのところまで押そうという意思でしょう。小林流牌手さんは本命の牌はピタッと止め、2番手・3番手くらいの牌は平然と通す印象ですが、この場面でも通してきました。結果は上家がリーチのみのアガリ。
東3局、自風のドラ
トイツの手で、上家の
を鳴きますか?

実はこれ微妙。鳳凰卓ではこの
をチーすると、おいそれと
など鳴かせてくれません。スルーすればメンゼンで
雀頭のリーチ手というのも有力でしょう。しかし小林流牌手さんはチーして打
。私もチーしますね。結果はシャンポン待ちとなって
をツモアガリ。小林流牌手さんらしい仕掛けでした。
東4局、先制の親リーチが入り、引かされたのはドラ
。リーチの一発目に何を切りますか?

小林流牌手さんはドラ
をツモ切り。私も同意見です。自分がトップ目でラス目の親リーチを受けている場面ですが、現物が
しかありませんし、この半荘を制するほどの大物手の1シャンテンでオリる必要はありません。結果は小林流牌手さんがダマ押しを続け、以下の通り流局でした。

東4局1本場、以下の手で何を切りますか?

小林流牌手さんは打
で2シャンテン戻し。2枚切れの
が薄そうで、実際に純カラ。一方マンズの上は安そうで、実戦でも
が4枚とも山に残っていました。テンパイが早くても、アガれなくては意味がありません。この2シャンテン戻しは参考にすべき打ち筋ですね。
そんなこんなでオーラス。以下の
を鳴きますか?

副露率の高い小林流牌手さんはスルー。私の判断ではポンです。安全牌候補が手の内にたくさんあるので、ポンして自力決着を視野に入れます。他力決着を期待するにしても、ラス目の上家以外のアガリは歓迎できないからです。下家の2着目の私が安アガリする可能性もゼロではありませんが、もちろんトップ逆転を狙ってくるでしょう。そんなことは小林流牌手さんも承知のうえで、いくらなんでも自分の手がバラバラすぎるという判断ではないでしょうか。
結果は対面の親がダマで3900オールをツモアガって逆転トップ。小林流牌手さんは2着転落、ついでに私は3着転落に終わってしまいました。
小林流牌手さんは副露率が高いのに放銃率が低い、一流の打ち手です。この半荘を見るだけでも、その強さがよく伝わってきました。また同卓する日を楽しみにしています。