麻雀本レビュー

発売日が新しい順に並べてます。星2.5が標準評価で、3.0以上は良本だと考えてください。
書籍名 著者 出版社 発売日 管理人評価 感想

「何切る」で覚える
麻雀基本手筋
コレクション

新着本
日本プロ
麻雀連盟
マイナビ 2017年
2月23日
星2.5
2.5
 冒頭の挨拶文は黒木真生プロが執筆しているので、この本全体もおそらく彼が書いたものでしょう。
 初級者〜中級者向けの何切る問題が150問ビッシリ並んでいますが、目新しい問題は皆無に等しいです。20世紀に刊行されている他の書籍に収録されているものと何ら変わりない内容なので、今さらこの本を新品で購入する意味はほとんどありません。
 ツッコミどころもあるとはいえ、一応致命的な誤打などは多分ありません。というか、間違いようがないくらい簡単な問題ばかりで、意見が分かれる手牌もほとんどないです。悪書ではありませんが、お勧めしたい要素もありません。

対応力に差がつく
現代麻雀の常識次の一手
馬場裕一 マイナビ 2017年
1月25日
星3.5
3.5
 「何切る」の第一人者・バビィの新著。井出洋介プロあたりと並ぶ古くからの「ブランド」なので、良くも悪くも安定しています。
 この本に関しては、単純な何切るではなく「相手の捨て牌を踏まえたうえで何を切るか」というのがテーマになっています。立体牌譜もありますが1人の捨て牌のみ示された問題が多く、難しくて戸惑うことはあまりないでしょう。
 現代的な目新しい戦術についての解説はほとんどありませんが、「現代でも十分通用する」解説が多いので、戦術本をあまり持っていない中級者にお勧めとなります。

二階堂亜樹の勝てる麻雀
守りの基本

二階堂亜樹 マイナビ 2016年
12月26日
星3.0
3.0
 前著からわずか半年で早くも新作発売。よほど前著の売り上げが良かったのでしょうか。執筆時点ではアマゾンの麻雀本ランキング57位で、ゆーみん本(41位)より下でしたが^_^;
 内容は…。全然悪くないのですが、前著以上にほとんどすべてが他の本で見たことがある内容です。むろんありがちな素材を彼女なりにうまく調理している面はありますが、麻雀の戦術本を5冊以上持っている人にとってはほとんど無用の長物です。
 ターゲットもよく分かりません。スジやカベなどの基本中の基本から、ダマテンの看破とか手出し・ツモ切りの読みまで登場します。たとえて言うなら「小学1年から高校3年までの内容を広く浅く解説する国語の参考書」です。悪書ではありませんが、一体誰にお勧めすればいいのか私には分かりません。

現代麻雀
押し引きの教科書
福地誠 洋泉社 2016年
12月20日
星5.0
5.0
 麻雀の勝敗に直結するのは、難しい形のサバキではなく押し引きです。押し引きさえ間違わなければ、難しい手牌で誤打があっても勝ち組に入るでしょう。
 そんなわけで私が追い求めてやまなかった本がとうとう発売です。他家の捨て牌が原則隠されており、押し引きについて基本から身につきます。読みやすい構成で、スイスイと頭に入ってきます。
 さらにダメ押しで、巻末には村上淳プロ・ネマタ氏の意見も掲載されているので、3人の意見を取捨選択して自分なりの打法を身に付けようと思います。数ある福地先生の名著の中でもトップ3に入ると思いますね。初級者〜上級者すべてにお勧めです。

進化するデジタル麻雀
現代の強者に打ち勝つ
テクニック
石橋伸洋 マイナビ 2016年
10月26日
星4.5
4.5
 前作「黒いデジタル」に続いて内容が濃いです。現在天鳳七段の私が見ても驚きの内容が多いので、この本をマスターすれば天鳳九段以上レベルくらいにはなるのではないでしょうか。要するに上級者向けなので、初〜中級者が読んでも理解は難しいかもしれません。
 特に第3章の「究極の黒いデジタル」では、対戦相手を利用してラス脱出する方法など、より一層どろり濃厚な内容になっています。私も頭の片隅には入れておきますが、はたして実戦で利用できる日が来るのか…。自分の麻雀に生かしたい気持ちは山々ですが、それより先に石橋プロの引き出しの多さに脱帽しました。

最強位・天鳳位・雀ゴロ
天才雀士3人に
麻雀のことを聞いたら
バカ勝ちできた。
ASAPIN 竹書房 2016年
9月15日
星4.5
4.5
 鈴木たろうプロ、青柳氏(雀ゴロ)、就活生氏(九代目天鳳位)という日本を代表する強者3名に、「タンピンドラ1の完全1シャンテンは何巡目から鳴くか」「手出し・ツモ切りをどの程度見るか」といった重要なテーマについて語ってもらうというコンセプト。
 どれも勝敗に直結する可能性が高い最重要なテーマですので、ASAPIN氏を含めた4氏の見解が得られるのは非常に大きく、福地誠氏はこの本をたいへん絶賛しています。
 注意点としては、各テーマを深く掘り下げた関係でテーマが10個しかないということ。それから、上級者向けという点です。掛け算・割り算もできないのに微分・積分を学習するようなミスマッチが起こり得ますので、4氏の見解を適切に消化できる雀力が必要となります。

麻雀 傑作
「何切る」300選
G・ウザク
福地誠
三才ブックス 2016年
8月6日
星5.0
5.0
 ひたすら300問、場況なしの平面的な昔ながらの「何切る」がギッシリ詰まっています。
 1ページにつき3問を詰め込んでいますが、省スペースながら的を射た的確な解説により全問納得できます。受け入れの広さも数値で示されています。何切るに必要な理論の解説が少々あるほかは、箸休め的なコラムはなし。
 これで1,200円+税なのはコスパ最高。全体牌図が苦手な方も、この本を反復して基礎を身に付けるのが良さそう。初級者〜上級者すべてにお勧めです。

二階堂亜樹の
勝てる麻雀の基本

二階堂亜樹 マイナビ 2016年
6月24日
星3.5
3.5
 結論から言うと、内容は悪くありません。ただ、発売のタイミングが悪すぎですね。1つ下のゆーみん本とターゲットもコンセプトも(全体的にピンクなのも)カブっています。内容的にも、ゆーみんらしさが出ていた1つ下の本に比べ、どこかの本で見たことあるような内容が多めでした(むろん亜樹オリジナルの記述もあります)。
 初〜中級者向けで流れの話はあまり出てこず、攻撃・守備や精神論の話も出てきます。赤ドラありのルールでピンフのみのリーチは損といった見解が、裏ドラが乗る確率を示したうえで書かれているのは好印象ですが、全体を通してデータが出てくる頻度はさほど多くありません。
 連盟では数少ない女性Aリーグ経験者(本書発売時点ではヒサト・タッキーと同じB1リーグ所属)なのですから、上級者向けの戦術書のほうを読みたかったのが私の本音です。

ゆーみんの現代麻雀が
最速で強くなる本

魚谷侑未 鉄人社 2016年
5月23日
星4.0
4.0
 連盟プロの著書の中では珍しく、流れの話が出てきません。この時点でかなり画期的です。
 内容は初〜中級者向け。押し引き・手組み・精神論といった多くの要素をてんこ盛り、ただし各要素は敢えて深く掘り下げず、広く浅く的な傾向で攻めた本。そういう意味では、「最速で強くなる本」の看板に偽りなしとも言うことができます。
 不満点としては、牌姿を1行で収めるためとはいえ、牌が小さすぎます。それから、ゆーみんらしさも出ているとはいえ、この本ならではの要素には乏しいということ。したがって、麻雀戦術書の所持数が3冊以下というような方にお勧めとなります。

神眼の麻雀
山を透視して勝つ技術

成岡明彦
福地誠
洋泉社 2016年
4月2日
星4.5
4.5
 主要な団体に所属していないためとかく陰に隠れがちな成岡明彦プロの戦術を福地誠氏が分かりやすくお伝えする本、という感じでしょうか。
 福地氏や金子正輝プロ、井出洋介プロ、小林剛プロ、天鳳の強者らの意見も聞けますが、とにかく成岡プロと答えが合わない! 当然私とも全く合いません。代わりに私は金子プロとかなり答えが一致しました。
 ただし「この本を読んで自分の実戦に生かそう」とは思わないほうが無難。私は「こういう世界もあるんだな〜」と感嘆してオシマイにしておきます。そういう意味では、2つ下のたろうプロの本と同じですね。しかし読み物として抜群に面白いのでかなりオススメ。
書籍名 著者 出版社 発売日 管理人評価 感想

40年間勝ち組を続ける男
荒正義直伝・
麻雀サバキの神髄

荒正義 マイナビ 2015年
12月25日
星2.0
2.0
 まず、相手の「強さ」と「雀風」を透視する。次が今の相手と自分の「運」を量(はか)る。これを的確に知れば、次のアガリ番が誰か、予測可能である。
 この本の冒頭にこんなことが書かれています。共感できるなら買い、そうでなければ見送りが正解でしょう。麻雀は次のアガリ番が簡単に予測できるほど単純なゲームなのでしょうか。私は断じてそうは思いませんが。
 後ろのほうには「あまりにもツキの偏りが著しく自分に勢いがない日は、加点をあきらめ失点を防ぐのもサバキのひとつである」とも書かれています。あきらめたらそこで試合終了なのでは??? 私は持ち点3,000点以下からの大逆転を何回も見たことがありますが、すぐにあきらめる人はそういうこともできないと思いますが。
 ちなみに、参考になるサバキの手筋もいくつか収録されていますが、これらの意味不明な論理がすべてを台無しにしていると思いました。

ゼウスの選択
デジタル麻雀最終形
鈴木たろう マイナビ 2015年
10月24日
星4.0
4.0
 かつて「黒いデジタル」と呼ばれたたろうプロですが、最近はこの呼び名を石橋伸洋プロに取られてしまった格好。この一冊で、なぜたろうが黒いのかがよく分かるでしょう。
 今まで理解不能だったたろうプロの打ち筋を理解するための一冊に仕上がっています。ただ、自分が強くなるための一冊ではないと思います。なぜなら、この打ち方を完全にマスターするのはたろうプロ以外に不可能だから。この打ち方を中途半端に取り入れると、弱くなってしまいそうです。
 1つのテーマに対して4〜7ページくらい使って解説しており、テーマ数は合計24(+コラムなど)にとどまります。マイナビ本でありがちな構成ですが、1つ下のヤジー本のようにたくさんのテーマを取り上げているほうが個人的には好きだったりします。

これで勝てる
麻雀攻めの常識100
矢島亨 マイナビ 2015年
8月26日
星4.0
4.0
 タイトル通り、100個のテーマについて2ページを使って解説していくという形式。シンプルですが、だからこそ非常に見やすい一冊に仕上がっています。ヤジーならではの要素には乏しく、他の麻雀本で既出の内容が多いですが、それらが一冊にまとまってお得という考え方もできます。
 手作りにページのほぼ半分を割き、残りがリーチと鳴きについての解説となっています。赤ドラありのルールを想定しており、すぐにネット麻雀に生かすことができそう。中級者に最もお勧めですが、上級者が読んでもためになると思います。あまり麻雀本を持っていない中級者に最適でしょう。

天鳳
公式完全攻略読本
ネマタ
福地誠
洋泉社 2015年
7月11日
星5.0
5.0
 私もチョイ役で登場する書籍。本の中では上級卓住民として登場しますが、レビュー時は五段(特上卓)まで上がっています。
 「攻略本」を名乗りながら、ネマタ氏・福地氏による解説だけに終始せず、私のような弱い人から天鳳位経験者まで、さまざまな人の打ち筋・心構えを学ぶことができます。上級卓から特上卓に、特上卓から鳳凰卓に、段階を踏んでステップアップできそうな本です。
 過去の福地氏の著書に登場した内容も多数登場し、何切る問題・各種データ・天鳳位経験者の数か条の心構え、さらに箸休め的なコラムまで。色々な要素がてんこ盛りながら、監修した福地氏がうまくまとめていて、幅広い麻雀ファンにお勧めできる一冊に仕上がっています。

純黒ピン東メンバーが
教える フリー麻雀で
食う超実践打法
雀ゴロK 彩図社 2015年
6月24日
星4.5
4.5
 まず最初の項が「安易に愚形を払うな!」でしたが、いきなり「ギクリ」と冷や汗をかきました。かつての私は好形至上主義に陥っており、現在まさに矯正の真っ最中なのです。
 そこから先も、勝敗に直結しそうなテーマが次から次に並んでおり、図も文章も読みやすく、中級者から上級者まで幅広くお勧めできます。ただし本のタイトル通り、フリー雀荘の祝儀あり・赤ドラありのルールを想定していますので、ネット麻雀にすべてそのまま当てはまるわけではない点だけ注意が必要です。

ネット麻雀完全対応!
強者の最新手筋100
比嘉秀仁 マイナビ 2015年
6月23日
星4.5
4.5
 「押し引き」「リーチ判断」「鳴き判断」「オーラスの打ち方」など、ただちに勝敗に直結しそうなテーマの良質な何切る問題が並んでおり、さらに各問題につき天鳳強者3名と著者のコメントが加えられています。
 シンプルな形式でサクサク読めますし、何より天鳳の強者と答えが一致するかどうかを確認する作業が楽しいです。中級者から上級者まで、幅広くお勧めしたい一冊です。

統計で勝つ麻雀
福地誠
みーにん
竹書房 2015年
6月1日
星5.0
5.0
 麻雀本の一大ブランド「福地誠」の最新著書。データと文章の割合が絶妙で、非常に読みやすく仕上がっています。
 オーラス満貫条件での逆転確率、字牌シャンポンとリャンメンとどちらを優先するか、国士無双は何種から狙うか…などなど、今回も興味深く勝率に直結しそうなテーマが満載で、最後まで飽きることなく読むことができます。
 誤植がいくつか指摘されていますが、私が読んだ限りでは減点するほどでもないと思ったので、文句なしの満点とさせていただきました。

ブラコン女子大生の
最短で強くなる麻雀
西園寺靖子 日本文芸社 2015年
5月29日
星3.0
3.0
 著者のツイッターは数回目にしたことがある程度。兄と妹の掛け合いというヘンな設定で解説が淡々と続いていきますが、どうやらこれはファンにはおなじみのようです。
 堅苦しい麻雀本が苦手な方にお勧め。私は堅苦しい麻雀本全然OKで、逆にこの兄と妹の掛け合いが見にくくて仕方がありませんでした。ついでに言えば、なぜか緑と黒の二色刷りというのも見にくいですし、麻雀牌の図柄も今風でなくて見づらいです。色々と見にくくて損をしていますね。
 ターゲットが分かりにくいですが、おそらく中級者程度を想定しているものと思われます。イロモノすぎるので、最高評価と最低評価をする方にハッキリ分かれそうな感じですが、内容そのものは悪くありません。

黒いデジタル麻雀
〜現代流データ
戦術を斬る〜
石橋伸洋 マイナビ 2015年
4月24日
星4.5
4.5
 連盟若手・中堅雀士に比べてはるかにレベルの高い解説をする石橋プロ。期待通りの本でした。
 内容は上級者向けで、中級者以下ではついていけません。私も読破するのに時間がかかってしまいました。深い読みを解説する本なので、「こういうときはリーチ!」みたいな最近よくあるシンプルなセオリー本ではありません。それだけにマスターすれば一段階上の強さを手に入れることができますが、マスターするのはかなり骨が折れます。覚悟がある方には非常にオススメの一冊。

「牌効率」入門ドリル76
福地誠 洋泉社 2015年
4月12日
星4.0
4.0
 小島武夫プロが「そんなもの何の足しになるの」と徹底否定した「牌効率」にスポットを当てた一冊。基本的には初級者向けと思われますが、中級者でもけっこう間違えている問題がありそうですし、後半には上級者向けと思われる複雑な牌姿もありました。タイトル通りの「入門」と呼べるかどうか疑問な部分もあります。
 前半は5〜8枚の牌姿の解説なので、まさに牌効率に的を絞ったと言える内容ですが、後半は従来通りの14枚の何切る問題と言えないこともありません。ただ私自身、誤って認識している部分がいくつかあったのでこの本を読んで正そうと思いました。

滝沢和典の
麻雀読みの公式
滝沢和典 マイナビ 2015年
2月24日
星3.5
3.5
 期待していた滝沢プロの前著は誤植だらけでとんでもない駄本でしたが、今回はまずまずと言えます。見た感じ、致命的な誤植はありませんでした。誤植連発で超有名なマイナビの本なので、この時点でホッとひと安心です。相手のリーチの読み、仕掛けの読みについて主に解説しています。とても見やすく、中級者ならスンナリ理解できるでしょう。
 ただ読み過ぎに陥っているきらいもあり、読む必要のないリーチにまで読みを働かせている場面も。また「序盤の5切りは1・4、6・9が危険」のような20年以上前に常識となっている事項を今さら解説するなど、時代遅れ感はけっこうあります。最近の麻雀本しか持ってないor戦術本をそもそもあまり持っていないという中級者向けかと思います。

神速の麻雀
堀内システム51

堀内正人
福地誠
洋泉社 2015年
2月13日
星4.5
4.5
 帯に「究極のファストフード麻雀!」というキャッチコピーがありますが、中身を見て納得でした。スピード重視であるということもさることながら、データを多用しているにも関わらず、ASAPIN本やネマタ本に比べると打ち筋がシンプルで理解しやすいという面もあります。例えばカンチャン1300点でもリーチを推奨しているのがやや珍しいところでしょうか。
 もうひとつの売りとしては、やはり連盟の内部事情の暴露でしょう。暴露と言っても、無節操に何でもかんでも晒しているわけではありませんが、日本プロ麻雀連盟という組織の腐敗ぶりについては改めてよく分かります。これを読むためだけでも買う価値はありそうです。

麻雀偏差値70
へのメソッド
石井一馬 竹書房 2015年
2月12日
星4.5
4.5
 一言で言えば、最近の戦術本の中では最も読みやすいということにつきます。内容は中上級者向けではありますが、読みやすいので初級者にもお勧めできます。読みやすい原因のひとつとして、メソッドのタイトルに丸ごと1ページ使用している点が挙げられますが、その代わり分量が少ないとも言えます。
 福地本・ネマタ本・ASAPIN本・堀内本とは主張が同じ部分も多いですが、やはりちょっとずつ違います。例えば上の堀内本とは違い、愚形のリーチのみは推奨していません。なお、赤ドラ・祝儀有のルールを対象としているようなので、ネット麻雀よりフリー雀荘で役立つかもしれません。
書籍名 著者 出版社 発売日 管理人評価 感想

新次元麻雀
〜場況への実戦的対応
とケイテンの極意〜
ASAPIN マイナビ 2014年
12月23日
星4.5
4.5
 4つ下でレビューしている本の続編にあたります。その本の中で「形テンについて一冊書きたい」という願望を述べておられましたが、一冊丸ごとではないものの見事に実現されました。形テンだけでこんなにページを割いた本は他にないでしょう。
 全体牌譜を中心とした解説で、前作に比べ抽象的な記述が減り、具体性が増したように思います。今作でも、最近流行の数学的な解説はあまり出てこず、「たぶんこう思う」という感じであるのは事実です。ただし初代天鳳位様のおっしゃることなので、説得力がまるで違います。
 内容は中〜上級者向け。例えば「カンチャンドラ1は即先制リーチと決めつけるな、場況をよく見ろ」といった解説がされていて、実戦的で非常に参考になります。麻雀が強くなりたい人は問答無用で購入するべきでしょう。

もっと勝つための
現代麻雀技術論
実戦編
ネマタ
福地誠
洋泉社 2014年
11月5日
星5.0
5.0
 4つ下でレビューしている「勝つための現代麻雀技術論」の続編にあたる本。前作はネマタ氏が好きな「メガ盛り」のような内容の濃すぎる本でしたが、今回はそれを「何切る」形式にして読みやすくしたものです。僭越ながら、私・ブラックマもチョイ役で登場します。
 「何切る」形式で自分の麻雀の間違いを見直すことができる本で、福地誠氏・成岡明彦プロや過去の天鳳位の回答も掲載されているため、1人の偏った見方にならないのが素晴らしいところ。読めば確実に強くなるでしょう。
 もうひとつこの本の特徴として、連盟を退会したばかりの堀内正人プロのインタビューが掲載されている点。連盟内部の腐敗ぶりが改めて浮き彫りになっています。「プロ連盟のミスター老害」には笑いました。この福地氏のフットワークの軽さ、もっと認められてもいいのではないでしょうか。

麻雀力が
目覚める打ち方

桜井章一 竹書房 2014年
9月18日
星2.5
2.5
 DVD「麻雀最強戦2014 特別プロ予選」で、桜井氏が解説していた時の内容をもとに、当時言い切れなかったことを大幅に追加して書籍化したものです。「読んだその日から勝率が倍増!」という、うさんくさいキャッチコピーは相変わらず…。
 DVDを見た時に誰しも気づくと思いますが、一緒に解説していた森山プロの主張と桜井氏の打ち方はまるで異なります。桜井氏が森山プロを批判しているとすら思えるほどに(笑)
 さて内容ですが、これは上級者向けでしょう。少なくとも、この本の内容を全部採用したら、麻雀は勝てません。なので、適切に取捨選択できるだけの雀力が必要になります。素晴らしいことも書いてますし、明らかなデタラメも書いてます。桜井氏は「手変わりがある場合は1巡ダマ」と主張してますが、なぜ1巡なのかは謎。

これだけで勝てる!
麻雀の基本形80
福地誠 竹書房 2014年
7月10日
星4.5
4.5
前回のいわゆる「ネマタ本」の難易度がかなり高かったですが、今回はだいぶ基本的な内容に戻りました。小難しい牌姿はあまり登場せず、基礎的な問題が多いです。「某対戦麻雀サイトでレーティング上位20人に入ったことがある(笑)」私も挑戦してみましたが、全問5秒以内に答えるという制約を自分に課したとはいえ、なんと9問も間違えてしまいました。してみると、決して初〜中級者だけでなく、上級者でも十分役立つ本と言えるでしょう。文章は読みやすく、漫画も入っているので読書が苦手な方でもスイスイ読めます。麻雀が下手な雀荘従業員の女の子がうまくなる…というストーリーも妙に好感が持てます。もはや「福地誠」は、麻雀本の一大ブランドと言っていいと思います。

超精緻麻雀
−多角的思考による
盤面把握−

ASAPIN マイナビ 2014年
4月15日
星4.5
4.5
ASAPIN氏は初代天鳳位の超強豪アマ。「誤植の総合商社」として有名なマイナビ本ですが、誤植覚悟で購入しました。しかし少なくとも「牌図が入れ替わっている」みたいな致命的な誤植はありませんでしたので、ご安心ください。
現代的な麻雀の勝ち方について一冊によくまとめている良本です。連盟プロの本の10倍は参考になります。ただし良くも悪くも「広く浅く」的な傾向が強いので、結論に至るまでの根拠はかなりカットされています。根拠を延々と解説すると読みにくくなる部分もあるので、この辺は好みが分かれるでしょうか。一つ下の「ネマタ本」よりはかなり読みやすいと思います。

勝つための
現代麻雀技術論

ネマタ
福地誠
洋泉社 2014年
4月9日
星4.5
4.5
超有名な「現代麻雀技術論」というサイトの書籍化です。この中から重要な要素を厳選し、さらに最新の戦術・理論を取り入れて一冊の本に仕上げています。全体的な雰囲気は「おしえて!科学する麻雀」に近いですが、より上級者向けになった感じ。「押し引き」「くっつき形の選択」「ベタオリの手順」など、実戦で頻繁に登場する形の解説が行われているため、すぐに実戦で役立つことでしょう。
図も豊富に用いられているものの、それ以上に豊富な文章を読むことになるため、それなりの覚悟は必要です。この本の内容がすべて頭に入れば、アマトップクラスになれるでしょう。私の記憶力では無理ですが…。横書きになったとしても、図と文章が交互に登場する形のほうが読みやすかったかもしれません。図と文章が離れていることがあり、読みにくさを感じることがあります。強くなりたいなら絶対買いの一冊ですが、すでに麻雀書籍を20冊以上は読破している人向けだと思います。

進取果敢
〜強者たちの選択〜
日本プロ
麻雀協会
マイナビ 2014年
1月16日
星4.0
4.0
大量の誤植を覚悟せねばならない、マイナビの初版。慎重に慎重に、誤植があまりないことを確認したうえで購入しました。私はマイナビに2度苦情を入れておりますが、2度目は少々きつめに申し入れたので、さすがに効いたのでしょうか。内容は、協会のトッププロが勢揃いする豪華な書籍。立体牌図を見て何を切るか、というありがちな内容ではありますが、単なる何切るではなく相手の動きに対する対応なども考えるので、中級者でもちょっと難しいと感じる可能性があります。さすがに協会のトッププロは読みが深く、レベルが高いと感じました。ただプロの数が多く、似たような解説を重複して読まされることがあるのは難点。そのせいで問題数も16問と少なめで、さらに1,480円+消費税と値段も少々高め。しかしそれを差し引いても良本ではあります。
書籍名 著者 出版社 発売日 管理人評価 感想

麻雀の正解
福地誠 竹書房 2013年
12月12日
星4.5
4.5
「以前雑誌に連載した問題のうち、まだ使っていなかった絞りかすを寄せ集め、そこに新問題を足して作った」とは福地氏の自虐的紹介ですが、いやいや今回も非常にオススメです。本の構成そのものは今までとそれほど変わりませんが、金子正輝プロ・小林剛プロ・独歩氏(天鳳最強の打ち手)の3者の見解を見られるのが非常に大きい! 特に金子プロは、若手と交わって最新の打ち方を常に研究しているのがよく分かります。30年以上も前のカビの生えた打ち方に固執するどこかの団体のお偉い方とは大違いです。私の答えは2人のプロよりも福地氏寄りでした。だいぶ氏の打ち方が浸透してきたのでしょう…。600円と安いので絶対買い。麻雀好きなら、買わないのは悪手です。

山読みを制する者は
麻雀を制す
滝沢和典 マイナビ 2013年
10月12日
星1.5
1.5
これが連盟の次期エースが書く本か…。けっこう期待していただけにガッカリ。第1章の「山読みの基本」では基本が一応身につくが、内容的に怪しいところがチラホラと。第2〜4章は早い話、モンド杯で優勝した自慢話。山読みの解説もありますが、そうでないのも多数あり。こんな構成で山読みが身に付くとは思えません。しまいには今回もまた誤植のオンパレード。問題と解説が一致していないことがあり、読みようがありません。再びマイナビには苦情を申し入れました。皆様、マイナビの本の初版を購入するのは絶対にやめましょう。私もしばらくやめることにします…。

麻雀 何が何でも
トップを取る技術
前原雄大 ベストセラーズ 2013年
9月21日
星1.0
1.0
前原プロの雀風通り、強引なリーチ・強引な攻めで強引にアガリを物にする過程を解説すれば良かったんじゃないかなと思うのですが。そうすればタイトルとも一致しますよね。しかしこの本の中身は、どこかから引っ張り出してきた誰かの牌譜を「ああでもない、こうでもない」とつついているだけで全く面白くありません。この人の国語力も大いに疑問。これはカタブツ親父による若手への説教本か、もしくは意味の通じない日本語を羅列した宗教本でしょう。こんなものを読まされて、どうやってトップを取ればいいのでしょうか? このタイトルの意味は? かなりの謎。

麻雀 10倍勝てるテクニック
福地誠 竹書房 2013年
6月1日
星4.5
4.5
著者の福地氏が募集した麻雀に関する質問に対して答えていくという形式がとられています。私も質問を投稿しましたが、今まで知りたかったことが解決してたいへん参考になりました。600円と安いですので、迷わず買いでしょう。敢えて不満点を探すとすれば、難しい質問に対しては回答を濁している部分がある点でしょうか。しかし、明快に答えが出ない分野ですので、仕方のないところだと思います。
麻雀 プロはこう読む 森山茂和 ベストセラーズ 2013年
5月21日
星0.5
0.5
「読み」ではなく「思い込み」の羅列。昭和時代を彷彿とさせるような内容で、買う価値はないに等しいです。無意味な「捨て牌読み」ばかりで、現代麻雀において重要な「山読み」の解説が皆無なのは完全に時代遅れ。詳しくはこちらをご覧ください。

麻雀・麒麟児の一打
−鉄鳴き−
堀内正人 竹書房 2013年
4月11日
星4.0
4.0
連盟プロの出す戦術本は全体的にアレなのですが、この本はオススメです。最近の麻雀では決して軽視できない「鳴き」について書かれています。「こんな牌姿で仕掛けるのかよ!」と驚くこと間違いなしでしょう。雑誌に掲載されたものですので、担当編集者とのサムいやり取りもそのまま残されております。堀内プロには、次はオリジナル本を執筆していただきたいです。

麻雀 魔神の攻め
渋川難波 マイナビ 2013年
3月13日
星4.5
4.5
渋川プロにとっては2冊目の著書。前作に引き続き、実戦的で役に立つ本です。今回は攻撃に的を絞っており、仕掛け方、七対子の作り方、赤牌の生かし方など、どれをとっても即座に実戦で使えそうな内容です。チップありのルールにも対応していますので、フリー雀荘でも使えます。いくつか収録されている「魔神のつぶやき」というコラムもなかなか面白いです。

ヒサトVS滝沢
麻雀戦術30番勝負
佐々木寿人
滝沢和典
マイナビ 2013年
1月16日
星3.5
3.5
答えが分かれそうな何切る問題を出題し、ヒサトとタッキーがそれぞれ答えるというもの。2人の答えが一致することもあれば、分かれることもあります。読み物としては面白いですが、2人のプロの答えしか見られないというのは難点。また、誰が書いているのかがよく分からない「総括」の内容が時々トンチンカンなのが少々気になりました(例:「ちょっと手が悪くなるとすぐ七対子に逃げるような悪いフォームが染み付いてしまう人もいる」など)。問題数が30問と少ないので、自分の実戦に生かすというよりは、ヒサトとタッキーのことを詳しく知りたい人向けでしょう。
書籍名 著者 出版社 発売日 管理人評価 感想

麻雀勝ち組の選択II
福地誠 竹書房 2012年
12月7日
星4.5
4.5
「序盤は字牌と端牌のどちらを切るか」「片方が4枚枯れの両面待ちでリーチするか」「安全牌を持つか手広くするか」など、永遠のテーマを検証しています。読んですぐに実戦で役立つ内容が多く、絶対買うべきという一冊です。価格が600円と安いのも魅力的。

シンプルに勝つ!
最強小倉システム
小倉孝 マイナビ 2012年
11月13日
星2.0
2.0
赤あり/なし、東南戦/東風戦による打牌選択の違いを書いた本。どのルールで打つ人にとっても参考になる良本…になるはずでした。特に中盤以降は誤植・駄文のオンパレード。何切る問題で解説が別問題の解説と入れ替わってるのは、読者をなめているとしか思えません。マイナビには苦情を入れましたが誠意ある対応はしてもらえず、3回目でようやく修正版のWordファイルだけ入手しました。これを印刷するのも面倒なので、一度読んだきりで放置してます。みなさん、マイナビの本を購入するときは十分気を付けましょう。ちなみに、誤植が修正されたら星2つはプラスしてよい内容だと思いますよ。

麻雀 魔神の読み
渋川難波 マイナビ 2012年
9月13日
星4.5
4.5
「山読み」「捨て牌読み」を始めとする「読み」を中心とした解説書。非常にレベルが高いので、中級者にも向きません。完全に上級者向けです。実戦解説でも渋川プロの読みがズバズバ当たっており、感動しました。「オーラスでの1着ダウンはOK、2着ダウンは控えめに」というのも目からウロコ。「自分は上級者だ」と自信がある人には非常にオススメ。
麻雀 アガリの技術 瀬戸熊直樹 マイナビ 2012年
5月15日
星1.0
1.0
瀬戸熊プロの実戦譜の解説が延々と続きます。結果論ばかりで、半分も読まないうちにウンザリしました。「鳴いたら相手にアガられた。流れを考えれば、鳴くべきではなかった」こんなのばかりです。まるっきり参考になりません。しまいには、「森山プロならすべて見えていただろう」など、森山茂和へのヨイショみたいな記述まで。気持ち悪くてじんましんが出そうです。個人的には瀬戸熊プロの雀風のように、ときに強引にアガリに持っていく攻撃的な打ち方を解説する本を出してほしかったと思います。

最強麻雀
リーチの絶対感覚
村上淳 マイナビ 2012年
3月13日
星4.0
4.0
鳴きや守備に関する記述を一切カットし、リーチを主体として解説しています。ありそうであまりない本だと思いますね。村上プロが愚形リーチを多用する理由はよく理解できました。字牌の切り順や一発消し・ハイテイずらしについても書かれており、これも分かりやすく参考になりました。すぐに実戦に生かせるでしょう。全体牌譜が巻末にまとめて掲載されているのはちょっと読みにくいかもしれません。

麻雀テクニック
福地誠 竹書房 2012年
3月12日
星4.5
4.5
雑誌に掲載されたものを書籍化したもの。毎回テーマがあり、それに沿った解説をし、最後は何切る形式の実践問題で頭に叩き込むという構成になっています。読みやすいしためになるし、プロや有名なネット雀士の答えも載ってます。おまけとして、福地氏のブログや点数計算なんかもあります。値段が600円と安いこともあり、まず購入して損はないでしょう。

麻雀の真理
荒正義 マイナビ 2011年
12月13日
星3.0
3.0
2003〜04年に出版した「プロの条件」「敗れざる者」の2冊を加筆して1冊にまとめたお得な本…のはずなのですが、文字が大きく空欄が多いので、ページ数ほどの分量はありません。内容は森山ほどではありませんが、デジタル批判のアナログ本です。ところどころ、上から目線なのが鼻につきますが、目新しい内容は少なく、1990年代に出版された本で読んだことがある内容のほうが多いです。中級者向けなのか上級者向けなのかも、最後までよく分かりませんでした。悪書ではありませんが、強烈にプッシュする理由もありません。

超攻撃麻雀
ヒサトノートX
佐々木寿人 マイナビ 2011年
7月14日
星3.0
3.0
約4年半ぶりの続編というべき本ですが、前著に比べるとフツーになってしまいました。全然攻撃的じゃありません。ごく普通の解説本ですね。88ページまでが解説で、残りの100ページ以上がモンド杯の実戦譜という構成なのはどうかと。モンド杯を見た方にとっては無用の長物ですし、そうでなくても長すぎて途中で飽きます。寿人プロ大好き、という人なら買い。このタイトルなら、攻めだけに的を絞った本にしたほうが良かったと思います。
書籍名 著者 出版社 発売日 管理人評価 感想

赤ドラ麻雀完全攻略
土井泰昭 マイナビ 2010年
9月14日
星4.0
4.0
赤ドラありのルールオンリーの珍しい本。ほんの数年前までは赤ドラの「あ」の字も出てこない本が多かったので、非常にありがたい一冊です。最終章では祝儀ありのルールの解説も掲載されています。打牌の基準が明確で、時には「どちらもある」と答えを濁している部分もあります。基本的には良本ですが、打牌選択が土井プロとどうしても合わない問題がいくつかありました。それを差し引いても、赤ドラありのルールで打つ人にはお勧めできます。

土田流麻雀
仕掛けを極める
土田浩翔 マイナビ 2010年
3月14日
星4.0
4.0
アナログを通り越して、オカルト全開の本です。とはいえ、それだけで敬遠するのはもったいないです。参考になることも多く、特に従来はタブー視されていた安いチャンタ仕掛けを積極的にせよと書かれていたのは、個人的に目からウロコ。鳳凰・十段をはじめ数多くのタイトルを獲得した片鱗が見えてきます。取り入れる部分と切り捨てる部分をハッキリ分別できるほどの実力を持った方にお勧めしたい一冊です。

麻雀押し引きの戦術
新津潔 マイナビ 2010年
1月26日
星4.0
4.0
「本願他力」という新しい言葉が出てきますが、基本的に新津プロの雀風通り無理をせず柔軟に打つ打法が身に付く良本です。特にタイトル通りの「押し引き」については詳しく解説されています。第4章のモンド名人戦の実戦譜は、問題図+全体牌譜+部分牌譜という構成で、とても見やすいと思いました。

実戦!ブレイン麻雀
馬場裕一 マイナビ 2009年
12月23日
星4.0
4.0
結果論を排除し、対局しながら読みや手牌の感想などを対局者に語ってもらうという意欲的な本。当然ながら「流れ」や「ツキ」と言った言葉が出てくる余地はありません。面白いです。不満点としては、局の最初にバビィ(馬場プロ)がネタバレをしちゃっていることと、随所に挿入されている全体牌図が、逆さや横向きのため読みにくいことがある、という点でしょうか。しかしそれを引いても面白いですね。

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